第1回リランキングも終わり、JLPGA2025シーズンもいよいよ中盤戦へと突入。「リランキング」とは、シード権を持たないトーナメントプレーヤー(TP登録者)の出場優先順位を、いまのメルセデス・ランキングを基準に見直す制度。そのため、序盤戦で好成績を残せたかどうかが、今後の出場可否を大きく左右する。そんな選手たちの現在地とは?

今週/22週目:北海道 meijiカップ
23週目:NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
24週目:CAT Ladies 2025
25週目:ニトリレディスゴルフトーナメント
26週目:ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント
27週目:ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会
28週目:第56回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック
29週目:第52回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント

リランキング突破をほぼ確定的にしている選手たちは?

▼暫定リランキング順位 ※黒太文字はピックアップ選手

1:(1stリランク1位)菅 楓華/885.87pts
2:(1stリランク2位)荒木 優奈/702.02pts
3:(1stリランク4位)仲村 果乃/600.15pts
4:(1stリランク5位)山城 奈々/503.21pts

===シード権当確ptsライン(500pts・6月24日設定)===

5:(1stリランク8位)泉田 琴菜/431.03pts
6:(1stリランク10位)サイ・ペイイン/374.28pts
7:(1stリランク3位)葭葉 ルミ/361.51pts
8:(1stリランク20位)木戸 愛/316.08pts
9 :(1stリランク17位)髙久 みなみ/283.12pts
10:(1stリランク15位)都 玲華/266.96pts
11:(1stリランク18位)永井 花奈/264.04pts
12:(1stリランク7位)宮田 成華/256.50pts
13:(1stリランク6位)セキ・ユウティン/232.73pts
14:(1stリランク12位)笠 りつ子/229.74pts
15:(1stリランク9位)吉田 鈴/211.78pts
16:(1stリランク13位)沖 せいら/210.62pts

===第2回リランキング当確ptsライン(200pts・6月24日設定)===

17:(1stリランク28位)永嶋 花音/198.95pts
18:(1stリランク24位)篠崎 愛/198.01pts
19:(1stリランク22位)政田 夢乃/195.53pts
20:(1stリランク14位)徳永 歩/194.01pts
21:(1stリランク16位)藤田 かれん/171.36pts
22:(1stリランク45位)福山 恵梨/161.98pts
23:(1stリランク11位)後藤 未有/161.39pts
24:(1stリランク36位)髙木 優奈/160.61pts
25:(1stリランク21位)寺岡 沙弥香/158.59pts
26:(1stリランク25位)大出 瑞月/146.16pts
27:(1stリランク19位 )中村 心/136.17pts
28:(1stリランク32位)吉本 ここね/134.97pts
29:(1stリランク31位)三ヶ島 かな/128.20pts
30:(1stリランク22位)山路 晶/111.41pts
31:(1stリランク30位)吉川 桃/107.82pts
32:(1stリランク39位)上野 菜々子/95.53pts
33:(1stリランク27位)森井 あやめ/93.16pts
34:(1stリランク35位)金田 久美子/84.71pts
35:(1stリランク26位)勝 みなみ/73.33pts
36:(1stリランク56位)吉澤 柚月/69.14pts
37:(1stリランク29位)畑岡 奈紗/66.00pts
38:(1stリランク135位)浜崎 未来/64.00pts
39:(1stリランク139位)一ノ瀬 優希/64.00pts
40:(1stリランク54位)池ヶ谷 瑠菜/62.60pts
41:(1stリランク44位)権藤 可恋/60.54pts
42:(1stリランク38位)小野 祐夢/59.61pts
43:(1stリランク33位)渋野 日向子/55.00pts
44:(1stリランク37位)工藤 優海/54.02pts
45:(1stリランク34位)木下 彩/52.90pts
46:(1stリランク62位)六車 日那乃/45.76pts
47:(1stリランク49位)安田 彩乃/45.70pts
48:(1stリランク42位)小滝 水音/44.52pts
49:(1stリランク57位)仲宗根 澄香/44.45pts
50:(1stリランク43位)石川 明日香/41.02pts
51:(1stリランク143位)神谷 桃歌/40.87pts
52:(1stリランク41位)手束 雅/39.91pts
53:(1stリランク53位)イ・ナリ/36.01pts
54:(1stリランク40位)青木 香奈子/33.36pts

ランク下位からの快進撃──「大東建託・いい部屋ネットレディス」で見せた意地

JLPGAツアーは前半戦を終え、リランキングによって出場選手にも小さくない変化が現れた。そして、リランキング後も“出場資格ギリギリ、もしくは推薦出場からの一発逆転劇”を演じようとしている選手たちもいる。

直近の大東建託・いい部屋ネットレディスで注目を集めるたのが、福山恵梨、浜崎未来、一ノ瀬優希らである。

画像: 左から福山恵梨、浜崎未来、一ノ瀬優希

左から福山恵梨、浜崎未来、一ノ瀬優希

QTランクは70位台の福山恵梨。地元福岡で開催された「Sky RKBレディス」に推薦で出場すると15位タイに入り24.14ptsを獲得。結果論になるが、この1試合だけで1stリランキングは45位に浮上し、2ndリランキングまでのほとんどの試合の出場権を獲得。そして、迎えた「大東建託・いい部屋ネットレディス」。4日間競技でポイントが高い本大会で、福山は初日からスコアを伸ばし、最終日まで安定したゴルフを展開。結果、67-68-71-68=274ストローク(−14)でホールアウトし3位タイでフィニッシュを果たした。

これによりメルセデスポイントを一気に120ポイント積み上げ、順位としてリランキング突破圏内(暫定22位前後)へ急浮上。みんゴルが算出したリランキングでの“当確ライン”である200ptまで、残すところあと約40ptにまで迫っている。ちなみに、「大東建託・いい部屋ネットレディス」は「Sky RKBレディス」と同じ、福山の地元福岡開催。地の利を生かした形になった。

プロ5年目にして飛躍のきっかけを掴みかけているのが浜崎未来。QT順位が低く、今年はステップ・アップ・ツアーを主戦場としているが、国内開幕戦「ヤンマーハナサカレディース」で2位タイに入ると、6月の「プレナスレディース」で初優勝。そんな好調な彼女も初優勝の地である福岡県で開催された「大東建託・いい部屋ネットレディス」でブレイクの片鱗を見せた。リランキング135位ながらも推薦出場すると、JLPGAのレギュラーツアーで初めて7位タイに入り、64.00ptsを獲得、暫定リランキングを38位にまで上げている。今季のレギュラーツアーには推薦で3回出場しているので、規定によるとあと5試合出場が可能。ステップ・アップ・ツアーのランキング「明治安田ステップ・ランキング」で唯一1000万円を超え、1位につける好調な選手なだけに、今後の試合で推薦をもらえる可能性は大いにあるだろうし、実際、今週の「北海道 meijiカップ」にも推薦出場が決まっている。

そして、浜崎同様に「大東建託・いい部屋ネットレディス」を盛り上げたのはプロ転向以来、3度の優勝実績を持つ一ノ瀬優希だ。2019年にツアーを離脱、出産・育児を経て2025年春、ついにツアーに復帰した。ステップ・アップ・ツアーで下地を築き、リランキング139位から7位タイ(通算−12)に食い込み、再び注目を集めている 。しかも、出場経緯も話題になった。そもそも出場できるかどうかどうかのギリギリに位置する選手であれば現地に行くが、一ノ瀬は139位。前日までに4人の繰り上げが決まり、試合当日に欠場者が出て、ほかの選手がいなかったことで、最後の1枠に滑り込んだのだ。

出場不足をポイント制度で補う希望を持つ彼女たちにとって、今後数試合の集中力と勝負勘がカギとなる。

次なる主役は誰か。目が離せない戦いが続く。

◆リランキングとは?
シード選手及び当該年度優勝者以外のTP(トーナメントプレーヤー)登録者が対象。メルセデス・ランキング上位順に並び替え(並び替えたリストをリランキングリストという)、リランキング実施競技から、リランキングリストに基づき出場資格を付与する。
▼リランキング実施時期
●第1回目
 ∟基準競技:週番号第24週「ニチレイレディス」
 ∟実施競技:週番号第25週「アース・モンダミンカップ」
 
●第2回目
 ∟基準競技:週番号第38週「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」
 ∟実施競技:週番号第40週「スタンレーレディスホンダ」

写真/岡沢裕行、姉崎正

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