プレーオフ初戦は欠場しても12月に開催される全豪オープン(ロイヤル・メルボルンが舞台)には出場を確約しているマキロイ。実は彼、南半球がかなり気に入っているようだ。
昨年の末にもニュージーランドを“表敬訪問“。同地のタライティCで元ニュージランド首相のジョン・キー氏や今季2勝を挙げブレイクした地元出身のPGAツアープレーヤー、ライアン・フォックスらとゴルフを楽しんだ。

今週開催のプレーオフ初戦、ローリー・マキロイは欠場(写真は2025年の全米プロゴルフ選手権 撮影/岩本芳弘)
その際キー元首相からニュージーランドの南島原産の翡翠のような緑色のパワーストーン“ポウナム“があしらわれたネックレスを贈られた。
それについてフォックスはオーガスタのあとでマキロイに会ったときこう言われたと記者たちに語っている。
「(実物を見せながら)ジョン(キー氏)がこれをプレゼントしてくれたんだ。幸運の象徴だと思った。毎日マグノリアレーン(マスターズの舞台オーガスタの門からクラブハウスに続く小径)を通るときに身につけていたよ」と明かされたという。
ポウナムは古くからマオリの人々が聖なるタンガ(宝物)として大切に身につけてきたもの。ニュージーランド観光局によるとそれは「単なる装飾品や美しいアートを超えて、祖先や自然と繋がる特別なパワーを秘め、強さ、繁栄、愛、調和の象徴」なのだとか。
マスターズでキャリグランドスラムを達成したマキロイにとっても“ポウナム“のネックレスのご利益は抜群だったようだ。
偉業を達成したあと一時的にバーンアウトしたマキロイが予選落ちを喫した今年のRBCカナディアン・オープンで優勝したのが奇遇にもフォックス。
「我々はボウナムを『マナ』(精神的な力とカリスマ性、あるいは威信)と呼んでいます」。3大会連続でオリンピックに出場したときも入団式で似たようなものを贈られたそうだ。
「マキロイがマスターズで勝ったとき少しだけニュージーランドらしさを感じてくれていた、というのは素敵なエピソードですね」。そういうフォックスは少し誇らしげだった。
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