
「カオカラ」はカメラに顔をかざすことで、顔の情報を検出するタブレット型AI機器
同カメラを開発したのは(株)ポーラメディカルという会社。「カオカラ」は顔の情報を検出するタブレット型AI機器で、顔色や表情、発熱を解析し、外気温や湿度などの情報と併せて体調の変化に気づきを与える。タブレットに顔をかざして約3秒でリスクをAI判定できる仕組み。
判定は緑、黄色、オレンジ、赤の4段階あり、緑から赤に向かうにつれてリスクが高いことを示すので分かりやすいという。
GDOでは次のような効果を期待している。
①顔をかざすだけで瞬時に暑熱リスクが可視化され、プレーヤーが自ら気づける。
②水分補給や休憩のセルフマネジメントができ、リスク低減に直結。
③組織的データの蓄積でコースや施設内の安全強化や予防施策に活用。「カオカラ」はさまざまな場所で導入されているがスポーツ分野では初めてという。
もう1つは注意喚起ではなく集客へのアプローチだ。
以前紹介した三甲GC富士コース(静岡県)のほかにも、猛暑割りで集客を狙うゴルフ場がある。千葉県にある大栄CCだ。7~9月限定で、30度以上の真夏日に来場したゴルファーに次回の平日プレー代を2500円割り引きするというものだ。
「前日の正午時点の天気予報で成田市が30度以上と発表された場合、翌日以降に使用可能な割引チケットを配布します。実は30度という数字、最初は35度と発表させていただいたのですが、なかなか35度には達しなくて、変更しました」(同CC支配人、魚沼隆太氏)
仮に予報が外れても、わざわざ暑い日に来場してくれたお客への感謝の意味も含め、割り引きは行うという。あの手この手の猛暑対策、ゴルファーにとっては嬉しいことだろう。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19日&26日号「バック9」より