
金岡奎吾-Keigo Kaneoka。2000年生まれの25歳。広島県出身。高校は広島国際学院で金谷拓実選手の1年後輩
GD: ゴルフを始めたのは何歳ですか?
金岡: 5歳の時で、きっかけは父と兄でした。それで僕が始めて、そのあとに姉もやり始めました。父親的には特にプロにさせたかったというのはなかったと思いますが、自分で決めろという考えでした。それで勉強するくらいならゴルフの方がいいなと思って(笑)。
GD: 出身は広島で高卒まで広島ですか?
金岡: そうです。大学で大阪学院に行って2年で辞めました。早めの卒業です。本当にゴルフが下手になっちゃって。大阪が楽し過ぎて下手になっちゃいました。それで単位もなくてこれじゃ卒業できないなと思って……。一回広島に帰りました。
GD: ゴルフで大阪学院に行ったんですよね? 大阪学院はきっちり単位を取らないとダメなんですね?
金岡: そうなんです。もともと学校行かなくても単位を取れるって聞いていたんで、僕は行ったんですけど、そうしたら毎日学校に行かなくちゃいけなくて。で、無理だなと思って広島に帰って、そこからプロテストを受けました。
ダメと言われても”見た目”が気になってしまう
GD: 今は東京が拠点ですが東京に出てきたきっかけは?
金岡: コーチが山本武史プロなんですが、コーチが東京ということもあって。ずっと教えてもらっていて、一回辞めたんですけど去年からまたみてもらっています。
GD: いわゆるジュニアゴルファーということですが、スウィングのベースは山本プロが築いたもの?
金岡: いや、ジュニアのときは練習場で父親が習っていたインストラクターの人から教えてもらっていました。そのインストラクターの息子さんもプロで、いまでもたまにキャディをやってもらったりしているんです。
GD: 金岡選手と言えばスウィングが綺麗という印象がありますが、スウィング面でこだわっていることなどありますか?
金岡: コーチからもダメだってよく指摘されるんですけど、めちゃくちゃ形にこだわっちゃうんですよね。毎回コーチに止められるんですけど、自分のスウィングを動画とかインスタとかでも見られるじゃないですか。それを見て「インパクトの形が嫌だな」とか「トップの形が嫌だな」とか、グリップなんかも直したいなって思っちゃうんですよね。気にしなくていいって言われるんですけど気にしちゃいます。見た目は大事かなと。

スウィングにこだわりが強いという金岡プロ
GD: フィニッシュの立ち姿が本当に綺麗だなと思うんです。ボールを追いかけている姿というか。
金岡: ありがとうございます。ただ、意識しているのはインパクトなんです。極端に言えばフェース面の向きだけしか考えてなんです。インパクトでフェースが真っすぐになることしか考えていないんです。真っすぐ当たれば真っすぐ飛ぶ。そう考えています。
GD: テークバックの上げ方もそんな考えていない?
金岡: そうですね。スウィング中はフェースのことだけですね。あとはハンドファーストになり過ぎないことだけ考えています。
GD: ハンドファーストが強くなる癖があるということ?
金岡 フェードヒッターということもありますけど、ハンドファーストが強くなりすぎるとボールが滑っちゃうんです。それが嫌なので。スウィングで意識しているのはその2点ですかね。
GD: 改めて今シーズンの目標を聞かせてもらっていいですか?
金岡: 今年は初めてレギュラーツアーの前半戦に出場していて、ACNツアーにも出ているんですが、まず感じるのはこんな連戦するのが初めてで、移動含めてかなり大変なんだなと。目標はまずは来年のシード権を獲得すること。QTへ行かなくてもいいようにしたいですね。もちろん優勝は目指していますが、まずはそこを頑張りたいかなと。
まだ優勝こそないものの、徐々にツアーの雰囲気にも慣れ始めている。通年で試合に出られるようになり、体力的にはキツイと感じているが、その反面で毎週、毎日ようにいい環境で練習できるのは大きいと話す。試合がまだまだ続く後半戦。試合を重ねるごとにレベルを上げる金岡選手の活躍に期待だ。

DR:ピンG440、FW:ピンG440MAX #4、UT:キャロウェイAPEX、アイアン:ピンi210(#4~#9)、WG:タイトリスト ボーケイSM10 46°・50°・54°・58°、PT:スコッティキャメロン
文/出島正登
写真/有原裕晶