アマチュアゴルファーにしてみたら、フェアウェイウッドでも飛距離を稼ぎたく、「飛ぶ」といわれると使ってみたくなるもの。ギアオタクでフィッターの小倉勇人によると、最適FW選びには気を付けたい点がいくつかあるという。
画像: フェアウェイウッドにどんな性能を求めたい?(写真はイメージ)

フェアウェイウッドにどんな性能を求めたい?(写真はイメージ)

普通のアマチュアには5番より下の番手がおすすめ

クラブフィッター小倉です。今回はフェアウェイウッドについてです。皆さんはフェアウェイウッドを購入する際に重要視する性能は何でしょうか。飛距離、上がりやすさ、ミスへの寛容性などそれぞれ欲する性能は違うでしょう。最近のフェアウェイウッドは、どんどん高性能化しており、一部の性能に特化したモデルも増えてきています。

ゴルフクラブに求められるそれぞれの性能には、表裏一体のメリットデメリットがあります。上がりやすさは、キャリーが出やすい反面、ランが期待できなくなり、トータルの飛距離性能が低下します。ミスへの寛容性は、安定したショットが期待できますが、インテンショナルなコントロール性能が低下するといった感じです。その中で、飛距離性能は、他の性能と比べてメリットが大きいぶん、デメリットも大きいと感じています。

地面から打つクラブで最も飛ぶクラブであるフェアウェイウッドは、飛距離性能が高いほど、距離の長いコースで活躍します。今までグリーンに届かなかったセカンドショットが届くようになったり、狭いホールのティーショットで使ったりなど、活躍するシーンは多いでしょう。

しかしその飛距離性能が仇になってしまうシチュエーションも出てきます。飛距離性能を重視したフェアウェイウッドは、スピンを抑えた特性を持っていることが多く、グリーンなどを直接狙うといった場合は、グリーンでボールを止めることが難しくなります。また弾道もライナー性の強弾道であることが多く、打ち上げのホールなどでは、高さが出し切れずにキャリーが出ないなどといったことも起きやすいです。

飛距離を重視したモデルの3番はかなりパワーがないとその性能は生かしきれないでしょう。高さが出し切れず、キャリーが稼げない可能性が高いです。ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーであれば、5番のほうがロフトで高さを稼げるため飛距離につながりやすいと思います。

私は、パワーがそれほどないため、飛距離性能を重視したモデルの3番は思ったよりも距離につながりません。普段は3番と7番をバッグに入れていますが、3番は上がりやすく、ミスに強いモデルを愛用しています。

3番でもグリーンを狙うことがあるため、高さを重要視しています。最近ではボールも進化し、クラブ長の長いクラブでは余計なスピンが入りづらくなっているため、一般的なアマチュアゴルファーでは特別に飛距離性能を重視していないモデルでも3番ではキャリーが稼ぎづらいです。よほどパワーに自信がない限り、フェアウェイウッドでグリーンを狙うならば、5番以降の番手がおすすめですよ。

This article is a sponsored article by
''.