国内、米国、欧州など各ツアーには「スタッツ」が存在する。平均飛距離なら「ドライビングディスタンス(Driving Distance)」、ティーショットがフェアウェイに止まった確率なら「フェアウェイキープ率(Driving Accuracy Percentage)」などだ。そんな「スタッツ」で畑岡奈紗がトップ争いをしており、1位を取ると約1億5000万円のボーナスが手に入るという。その「スタッツ」はAONリスクアワードというのだが、これはいったい何なのか。解説していこう。
画像: 「AONリスクアワード」2位の畑岡奈紗(撮影/姉崎正)

「AONリスクアワード」2位の畑岡奈紗(撮影/姉崎正)

LPGAの部門別データには非常に多くの部門が設定されています。代表的なものといえばポイントランキングにあたる「レース・トゥ・CMEグローブ」や、「ロレックス・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」などがあります。

それらと並んで争われるのが「AONリスクアワード」という耳慣れない部門。実はこの部門、現在畑岡奈紗選手がトップと僅差の2位につけています。

ではこの「AONリスクアワード」とは一体どんなランキングなのでしょうか?

米女子ツアーの公式サイトによれば、その仕組みは以下のようなものとなっています。

「Aonリスク・リワード・チャレンジは、LPGAツアーでシーズンを通して行われるユニークな競技で、トッププレーヤーたちがツアー屈指の戦略的なホールをいかに攻略するかに焦点を当てています。選手たちは、各Aonリスク・リワード・チャレンジ対象ホールでのベストスコア2つを採用し、レギュラーシーズン終了時点でパーに対する平均スコアが最も良かった選手が勝者となります」

説明を聞くとやや複雑に感じますが、要は指定ホールのスコアの良し悪しを競うランキングということ。我々アマチュアのゴルフに置き換えると、ニアピンホールとかドラコンホールといった設定に、スコアの要素を組み合わせたようなイメージでしょうか。

たぶんにゲーム性のある指標ではありますが、「戦略的なホールでの強さ」を示すと言うことはできるはず。日本女子オープンで3勝を挙げている畑岡奈紗選手がこの部門でトップ争いをしているのも。納得がいきます。

ちなみにこのアワード、年間王者に贈られるプライズはなんとびっくり100万ドル(約1億4700万円)。現在のトップ、ペリーネ・デラクール「-1.000」に対して、畑岡奈紗選手は「-0.958」と超僅差で追っています。

ちなみにAONは保険会社。リスクに備えて加入するのが保険ですが、リスクを恐れず難ホールに立ち向かった選手に高額賞金が贈られるのがなんとも粋。

果たしてシーズン終了時、畑岡奈紗選手は100万ドルのビッグプライズを手にできるでしょうか? 注目ですね。

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