
2日目を10アンダー、トータル17アンダーで首位に立つ比嘉(撮影/有原裕晶)
比嘉一貴は、アウトコースを33、インコースを29で回り、この日のベストスコアとなる62をマーク。トータルスコアは17アンダーで首位に立った。ラウンド後、比嘉は「めちゃくちゃビタビタついたわけではなかった。ワンピンくらいがよく入ってくれました」と語り、パッティングが好調だったことがこのスコアに繋がったという。ティーショットは昨日とあまり変わらないが、グリーンを外すことが少なかったため、多くのチャンスにつけられた。しかし、プロアマを棄権する原因となった右膝の痛みはまだ完全に消えておらず、無理に振らないようにしているという。
古川龍之介と原敏之が、共にこの日64をマークし、トータルスコア16アンダーで2位に浮上した。古川は、「調子はいいんで、スコアも出るコース」としながらも、気持ちを切らさずにプレーした結果がこのスコアに繋がったと語る。また、北海道の林間コースという特性上、ティーショットで丁寧にポジション取りをすることが重要だと話す古川は、17番ホールではティーショットを大きく曲げてボギーとなったが、パーに近いボギーだったため良かったと前向きに捉えている。
一方、原はインコースで6連続バーディを達成する猛チャージ。最初の4つはティーショットも刻んでセカンドもウェッジで打てて、それがピンに絡んだ。17番は昨日ボギーを打ったため丁寧にプレーしようと思った結果、ピンそばに。インコースは昨日も4連続バーディを記録しており、得意なコースであることがうかがえる。普段と異なり洋芝のコースであるため、攻めすぎず丁寧なプレーを心がけていることも好スコアの要因の一つ。
岡田晃平も65の好スコアで回り、トータル15アンダーで上位をキープ。ティーショットは昨日よりもつかまり気味だったものの、「悪いことではない」と前向きに語り、プレーを組み立てやすかったと分析している。苦手意識はないという3日目に向けては、上位集団から抜け出すことを目標に掲げている。

左から:石坂友宏、山田大晟、亀代順哉(撮影/有原裕晶)
2日目では、石坂友宏、山田大晟、亀代順哉の3名がホールインワンを達成。石坂は7番ホールで4番アイアンを使用し、ホールインワンを達成。「正直、予選通過を気にしていた状況でのホールインワンだったため、本当に良かった」と語った。試合での達成は2021年三井住友VISA太平洋マスターズ以来、2回目となる。山田は12番ホールで6番アイアンを使用し、ワンバウンドでカップに入り、ギャラリーの拍手でホールインワンを知ったという。試合での達成は昨年のANAでのホールインワン以来となる。亀代は2番ホールで6番アイアンを使用し、ホールインワンを達成。このホールインワンは試合では3回目であり、ISPSの大会では2回目となるため、「ISPSさんが開催する試合とは相性がいいですね」とコメント。各ホールインワンには賞金10万円が贈られた。
3日目も、上位の選手たちが引き続きバーディ合戦を繰り広げると予想される。特に、首位の比嘉に迫る古川や原、そして優勝争いに絡んでいきたいと語る岡田など、若手選手の活躍に注目が集まる。この「バーディをどれだけ獲れるか」という特殊な状況のトーナメントで、誰が抜け出すのか、週末の戦いから目が離せない。