
米下部ツアーで初優勝を飾った原英莉花(24年撮影)
【エプソンツアー公式Xより】
@EpsonTour post on X
x.com原英莉花選手がついにやりました。
今シーズン、来季の米女子ツアー昇格を目指して下部ツアーにあたる「エプソンツアー」を転戦している原選手。トップ10に何度となく入り、いつ勝ってもおかしくない状態でしたが、ついにワイルドホース レディスゴルフクラシックで勝利をつかんだのです。
ここまでの原選手の戦いは、その実力を示すものと言えます。15試合に出場し予選落ちはゼロ。もっとも悪い順位が28位タイで、すべての試合を30位以内で終えています。トップ10には8回入っています。
エプソンツアーはポイントランク15位までの選手が来季の米女子ツアーの出場資格を得られ、1位から10位まではより出場優先度の高い上位カテゴリーが得られます。当然、順位は上であるほどそれだけ優先的に試合に出られるチャンスは広がります。
原選手の現在のポイントランキングは3位。残る試合数は4試合なので、来季の出場権はもう手中に収めたと言っていってでしょう。あとは、どれだけ上の順位でフィニッシュできるかがポイントとなります。
ちなみに、昨季のエプソンツアーでランクが今の原選手と同じ3位だったのはスペインのファティマ・フェルナンデス・カノで、ここまで11試合に出場して予選通過がゼロと厳しすぎるシーズンを送っています。原選手にとっても、来季が正念場となるのは間違いがありません。
そのためにも、ひとつでも上の順位で今季の戦いを終えたいところ。現在エプソンツアーでポイントトップのメラニー・グリーンとのポイント差はわずか100ポイント。エプソンツアーでは優勝で500ポイント、7位で100ポイントが得られます(最終戦はさらに獲得ポイントが増える)から、十分に1試合でひっくり返せる数字です。
「上」に目をやれば、今季の米女子ツアーでは、竹田麗央、西郷真央、岩井千怜、山下美夢有、岩井明愛とすでに5人の日本人選手が勝利を挙げています。彼女たちは原選手からすれば日本ツアーで鎬を削った後輩たち。当然、負けてはいられないという思いはあるでしょう。
原選手は残り試合でどれだけポイントを積み上げることができるでしょうか。来季の戦いにつながる、手応えのある戦いを期待しましょう。