
ラウンド中の本当の「ご迷惑」とは?(写真はイメージ)
当たり前のことを守っていれば「ご迷惑」になんてなりっこない
ラウンド前の挨拶で「今日はご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします」というような挨拶をされる方、結構いらっしゃいますね。この「ご迷惑」について、前々からモヤモヤしていたことがあるので、今回はこの問題について考えいきたいと思います。
こういう場合の「ご迷惑」とは「ゴルフの腕前が未熟なため、皆さんのペースを乱したり、あるいは待たせたりして負担をかけてしまう」。そんな事態を想定されての発言かと思います。そのため、たいていの場合、ゴルフの腕前が劣っている、もしくは劣っていると感じている方から、ゴルフの上手い人に対して言われることが多いようです。
でも、これってどうにも違和感があります。
ゴルフの腕前が劣っているからと言って、それがどうして「迷惑」になるのでしょう? 確かに打数が多ければ、プレーにかかる時間は長くなるかも知れません。でもそのことがそのままスロープレーだとは断定出来ませんし、そもそも、様々なレベルのプレーヤーが一緒にプレーを楽しめるのがゴルフの魅力の一つでもあります。多く叩いたからといって、そのこと自体を「迷惑をかけた」と気に病む必要はないのではないでしょうか?
上級者の方も、同伴プレーヤーが大叩きしたからといって、「迷惑」に感じることなどほとんどないのではないでしょうか? 「ミスのスポーツ」と言われるゴルフというゲームで、どんなに上手いプレーヤーでも、いつ自分がそうしたトラブルや大叩きに見舞われるか分からない。
ゴルフの経験が多い人ほど、そのことを理解しているからです。
もし同伴プレーヤーが拙いプレーをしたからといって、自分のプレーに悪影響が出た、とか不満に感じたというプレーヤーがいたら、それはそのプレーヤーに問題があります。そんな独りよがりなゴルファーを気にする必要はありません。
このように、ゴルフの腕前が劣る、スコアが多いことを他人の「迷惑」と感じる必要などないのです。では、本来同伴プレーヤーの「迷惑」になるのはどんな行為で、どんなことに気を付けていれば「迷惑」にならないのでしょうか?
1・プレーの進行に気を配る。
例えば、自分の番が来てもすぐに打たなかったり、打つ準備をしていなかったり。これは言うまでもなく、かなり迷惑な行為です。腕前に関係なく、プレーの進行はその組のプレーヤー全員の責任となります。
常に進行に気を配って、遅れていたらプレーを早められる方法を考えましょう。例えば、準備できた人から打つ「レディーゴルフ」は率先して取り入れたいものです。
2・他のプレーヤーの邪魔をすること
これもゴルフプレーのマナーの基本中の基本ですが「他のプレーヤーのプレーの線の前後に立たない」「他のプレーヤーが打つ際に、動かない、音を立てない」などなど、プレーの邪魔になる行為は迷惑そのものと言えます
3・安全に配慮すること。
事故なく安全なプレーをすることはゴルフを楽しむための大前提です。プレーする人より前に出ない。スウィングする際には、人やモノにぶつかる危険がないか確かめる。ボールが届く範囲に人が居ないか確かめる。
ここに挙げた3点、ごくごく当たり前のことばかりだと思います。そう、当たり前のことををきちんと守っていれば、他のプレーヤーの「迷惑」になることなどないのです。
シングルや上級者と同じ組になると、気遅れしたり、負担をかけたくない、など色々と気になることが出てくると思いますが、基本的なマナーだけ守っていれば大丈夫。自分が「迷惑」だなんて考えずにゴルフを楽しんでもらえたらと思います。