
岩永梨花さん。尼崎市立塚口中2年。姉に現ナショナルチームメンバーの岩永杏奈さんがいる
2日目を終え、岩永選手は「スタート前はトータル3アンダーくらいで上がれたらいいな、と思っていたけど、ショットもよかったし、パターも入っていくれたので、途中から上方修正してもっと伸ばしたいと思ってラウンドしていました」と、好調を噛みしめるように話した。
インコースをラウンドした初日は2バーディ、1ボギーの「35」だったが、アウトコースの2日目は4バーディ、ノーボギーの「32」をマーク。「1メートル以内が大体入ってくれた」と、パッティングの安定感が好調の要因だという。
今大会のコースについて、岩永さんは「姉(2023年に同地で開催された日本ジュニア12~14歳の部で優勝した杏奈さん)から少し狭いと聞いていたんですけど、思っていたよりは狭く感じなかった」と話す一方、「バンカーが多く、ラフも長い」と、その難しさを指摘。
インとアウトでは、ドライバーがしっかり振れるアウトコースが好きだと語り、コースの特性をしっかり把握していてマネジメントしている様子が伺えた。また、初日はショットが少し悪かったものの、2日目の朝にショット練習をしたことで感覚を取り戻し、すぐにバーディが来たという。
短縮競技となり、前半でスコアを崩すと巻き返しが難しい状況について、岩永選手は「今まで以上に慎重にプレーしようという緊張感のなかプレーしました」と語る。しかし、大舞台での緊張については「あまり緊張しない」と述べ、今年7月に米国・サンディエゴで開催された世界ジュニアに参加した経験が、メンタル面で役立っていることを明かした。
明日の最終日、最終組でのプレーに向けては「1番ホールはとりあえず守って、そこから調子を確かめながら」と冷静な戦略を語りつつも、調子が良ければ攻めるという強気な一面も覗かせた。
短縮競技という異例の状況でも、冷静な自己分析と勝負強さを見せた岩永選手。最終日、彼女のプレーが日本ジュニアの行方を左右するカギとなりそうだ。なお、同じく5アンダーに境美玲さん(江東区有明西学園中3年)がおり、3位タイが2アンダーなので、優勝争いは岩永さん、境さんを中心に繰り広げられるのは間違いないだろう。
順位
1位タイ/5アンダー/岩永 梨花(尼崎市立塚口中2年)
1位タイ/5アンダー/境 美玲(江東区立有明西学園中3年)
3位タイ/2アンダー/高木 杏衣(土浦市立土浦第三中3年)
3位タイ/2アンダー/吉永 茉奈(栃木市立大平中3年)
3位タイ/2アンダー/金城 あんな(川崎市立東橘中1年)
3位タイ/2アンダー/赤穂 未来(神戸市立広陵中3年)
3位タイ/2アンダー/本村 紅音(宝塚市立宝塚中3年)