
ゴルフに関わるスキルと人材育成のためのカリキュラムが来年4月より設置する関西国際大学(ホームページより)
その大学とは私立の関西国際大学。1988年、三木市に開学。当初は経営学部だけだったが、キャンパスも神戸山手、尼崎と増え、学部も増設されていった。そして来年から新設されるのが、経営学部経営学科・地域マネジメント専攻の中にある「ゴルフマネジメントコース」だ。
同コースの開設により①ゴルフ場支配人(候補者)の育成を目指す。②三木市に立地する唯一の大学の強みを生かし、三木ゴルフ協会・市内ゴルフ場と連携した人材育成。③ゴルフのルールや知識、マネジメントの基礎知識に裏打ちされたカリキュラム内容が学べる。④ゴルフ場でのプレー体験やインターンシップ、ゴルフ場で開催される各大会の運営サポートにも参加できるなどとしている。
学習方法も具体的だ。ゴルフマネジメント論(理論)ではゴルフマーケット(国内と海外)や、ゴルフ規則、用品・用具、世界のゴルフ場(仕様・設計)、また三木市のゴルフ場などについても学ぶ。演習(実技)論では、プレー体験、マナー、キャディ体験、フロント業務実習、コース管理実習(芝草等)、ゴルフに関わる身体の知識とケア、さらに危機管理などを学習する。
同学部のコンセプト「教室と現場の往還」でゴルフの包括的実学を身につけるということなのだろう。三木市は西日本最多の25カ所のゴルフ場を擁する「ゴルフのまち三木」と称し、市役所の中に「ゴルフのまち推進課」もあるほど行政とゴルフは一体化している。
「大学と三木市は単にゴルフだけでなく、地域活性化のためのイベントなども行っています。大学では防災士などの育成も行っていて、防災事業なども協力してもらい、行政に反映させています」(同推進課、山本隆之氏)
大学が行政と協力しあって地域活性化に貢献するという流れは、これからより必要とされていくのではないだろうか。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月9日号「バック9」より