気温23.7度、風速2.5m/s、グリーンのスピードは10フィートで昨日の雨の影響もありグリーンは止まるコンディション。バックスピンで戻ってピンから遠ざかる場面も散見されました。
8時からのトップスタートで出た阿部未悠選手が前半で5つのバーディを奪い一気にスコアボードを駆け上がり、そのスコアを見ながら上位陣はスタートしていきます。阿部選手は後半も1つスコアを伸ばし28位からトータル8アンダー6位タイまでジャンプアップしています。
ポイントになったのは軟らかいグリーンに対してピンまで突っ込める距離感とカップまで届かせるタッチ。そして545ヤードの16番パー5のティーイングエリアが80ヤード前に移動されると、フォローの風もあり、隣の15番ホールのフェアウェイから2オンを狙う選手が続出。その戦略が上手くいってイーグルを奪った選手が7名とスコアを伸ばす要因になりました。

ティーイングエリアが80Y前にでた16番パー5で15番のフェアウェイから2オンを狙う選手が続出した
5アンダー7位タイから出た後藤未有選手は、3連続バーディの出だしから68とスコアを伸ばし10アンダーでフィニッシュ。来週月曜、火曜日で日本女子オープンの予選があるといい、最終組からのスタートだと会場行きの飛行機に間に合わないとのこと。そうなると女子オープンの出場権を確保するには「勝つしかないですね」と普段の優勝争いとはまた別のモチベーションを持って最終日を迎えます。

「ニトリレディス」の3日目を終え1打差の首位に立った後藤未有
同じく68でプレーし2位タイに浮上した鶴岡果恋選手。この3日間のFWキープ率は39/54で全体の2位、パーオン率も46/54で全体の3位とショットの好調さを生かしたプレーで初優勝を目指します。初日に短いパットでフェースが開いて外したことを修正しショットで作ったチャンスを決めきれたといいます。
その修正した点を聞くと「いつもは左足に多めに体重をかけて、フォワードプレスをしてハンドファーストで打っているのですが、ハンドファーストだとフェースが開きやすいので今回は手元を少し中に入れて打つようにしたらボールがつかまってラインに乗るようになりました」と教えてくれました。

パットを修正したことふぇ好調なショットを生かして2位タイに浮上した鶴岡果恋
4週前の「大東建託・いい部屋ネットレディス」と「北海道Meijiカップ」で続けて2位で終えると2週連続の予選落ちを経験。「2位が続いたことで気が緩んだわけではないが、プロとして戦うからには勝ちたい」と気持ちを前に出しますが、「緊張するとマイナスの方に行きやすいので周りを見ずに自分のプレーに集中したいです」と明日の最終日に初優勝を目指します。
最後に首位から2打差の6位タイに位置する吉澤柚月選手。昨年からレギュラーツアーに参戦し今季はQTランク48位で開幕からスタートしましたが、これまで13試合で予選落ちが8回、ポイントランクも93位と苦しいシーズンを送っています。その吉澤選手は、月曜日に首を寝違えたことで恐る恐るのスウィングでショットの曲がり幅が減りパーオン率が向上したと言います。

ポイントランク93位からの下剋上を目指す吉澤柚月
噛み合わなかったパッティングについては、「距離感を振り幅で合わせるように練習したらパットの際にタッチに集中できるようになりました」と答え、明日の意気込みを聞くと「スコアボードを見ないで優勝も考えずに自分のゴルフに集中して、今日までと同じテンションでプレーしたいですね」と自分のプレーに集中し、結果的に優勝が転がり込んで来くことを待つ作戦のようです。
明日も伸ばし合いの展開は必至。首位の後藤未有選手から4打差以内に22人が入りまたしても誰が勝つか予測不能な展開になりそうです。その中で今季の優勝者は河本結、申ジエ、稲垣那奈子選手の3名だけ。函館の地で勝利を手にするのは新たな優勝者になるのか、複数回優勝者になるのか、明日も現地からのレポートをお届けします。
写真/大澤進二、中村修