今季、13名の選手が参戦し、メジャー2勝、シーズン5勝と目覚ましい活躍を見せている日本勢。もはや米女子ツアーでも最大勢力の一角と言える状態になっています。
画像: 米下部ツアーから米女子ツアーへの昇格が決まった原英莉花

米下部ツアーから米女子ツアーへの昇格が決まった原英莉花

この勢いの原動力となっているのが、すでに勝利を挙げている竹田麗央、山下美夢有、岩井ツインズら“強すぎる”ルーキーたち。日本国内でトップ・オブ・トップとして活躍してきた彼女たちが2025年に大挙して米女子ツアーに参戦してきたことで、日本勢が米女子ツアーで存在感を圧倒的に高めています。

そこで気になるのが、来年以降はどのような選手が参戦するのか? という点。女子ツアーでコーチ兼記者として活躍するプロゴルファー・中村修プロは、今年と去年では状況が違うとのこと。

「今年竹田、山下、岩井ツインズらが渡米したことで、日本ツアーはいま群雄割拠状態。佐久間朱莉選手が3勝を挙げていますが、複数優勝を挙げているのは彼女ひとり。去年のように、超トップ層がそのまま参戦するという状況にはならないかもしれません」

昨年は、岩井ツインズが米女子ツアー参戦に備えてあらかじめ英会話のレッスンをはじめるなど、トップ勢のアメリカ挑戦が話題を集めていましたが、今年は“小休止”的状況になりそうとのこと。そんななか、注目はふたりの選手だと言います。

「ひとりは河本結選手。アメリカツアーから撤退し今は国内ツアーに専念していますが、もう一度米女子ツアーに戻りたいという意向を持っていると聞いています。年間を通した平均ストロークをベンチマークに日々プレーをしているから、調子の悪い日でも決してプレーを投げ出すことのない意識の高さで、今季の好成績につなげています。年間女王に輝くようなことがあれば、米女子ツアー再挑戦も視野に入るのではないでしょうか」

そしてもうひとりが神谷そら選手。

「昨年も予選会に挑戦していますが、海外への意識の高い選手です。飛距離が出ますし、爆発力があります。曲げてもめげないメンタルの持ち主でもあるので、面白い存在です」

というわけで、“国内組”では河本、神谷の両選手が可能性アリ。さらに、忘れてはいけないのが原英莉花選手の存在です。

「原選手は今季米女子ツアーの参戦権を得られませんでしたが、下部ツアーに当たるエプソンツアーへの挑戦を表明。そこで勝利を挙げるなど結果を残し続け、すでに来季の米女子ツアー出場権を手中に収めています。下部から這い上がってきたガッツで、来季はかなり期待できるのではないでしょうか」

国内からはまだ誰がいくかわからない状態ですが、原選手は確実に来季米ツアーにジョイン。注目度はかなり高まりそうな予感です。

「米女子ツアーで活躍するために必要なのは、なんといってもアメリカで活躍することに対するモチベーションです。その意味では、原選手には大いに期待したいです。一度アメリカから撤退しながらも、国内ツアーでゴルフと再度向き合う河本選手にも個人的には注目。最近はアメリカに行く年齢が低年齢化しており、27歳ではむしろ遅いくらいですが、成長のスピードは人それぞれ。一度は米女子ツアーの壁に跳ね返されても挑戦をやめない、彼女たちの“再挑戦”を応援したいと思います」

ツアーは終盤戦に入り、日本開催のTOTO ジャパンクラシックも控えます。日本勢が多く出場し、勝てば来季の出場権が得られるこの試合できっかけをつかむことも(昨年の竹田選手のように)可能性は決して低くありません。

来季は米女子ツアーにだれが参戦するのか。今後のシーズン、そんな観点で女子ツアーを観戦するのも面白いかもしれませんね。

原英莉花の今シーズンの活躍

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