
62歳のマイク・マッコイ。本業は大手保険会社の役員
アイオワ州出身のアイルランド系アメリカ人のマッコイ(62歳)は、8月末に名門オークヒルズCCで行われた全米シニアアマチュア選手権で優勝。13年に全米ミッドアマを制しており、史上初のミッドアマ&シニアの2冠を達成した。
「初めて何かを達成するのは特別なことです。今まで(2冠について)あまり考えたことがありませんでしたが史上初と聞いてとてもうれしい。素晴らしい気分です」とりわけ本人が「大好き」だというUSGA(全米ゴルフ協会)主催の権威ある大会でダブルクラウンを成し遂げたのだから「夢が叶う以上の思いです」とコメントした。
マッコイはアマチュア界のレジェンド。ゴルフ好きの父の影響でクラブを握り、ウィチタ州立大学(カンザス)でゴルフ部のメンバーだったがプロを目指したことはない。息子ネイトもアマチュアゴルファーで父のキャディをすることもあった。地元のアイオワアマチュア協会が選出するアマチュア・オブ・ザ・イヤーに史上最多の11回輝き、13年の全米ミッドアマ優勝の資格で14年にはマスターズにも出場。結果は予選落ちだったがアマ垂涎のオーガスタでプレーしたことは彼にとって大きな栄誉だった。
23年にはセントアンドリュースで開催されたアメリカ対イングランド&アイルランド連合のチーム対抗戦、ウォーカーカップのキャプテンを務めてアメリカを勝利に導いている。今回の全米シニアアマでは決勝マッチの出だしから3連続アップを奪い8ホール目で5アップ。ほぼワンサイドゲームでグレッグ・サンダースを3アンド2で下し栄冠を手に入れた。
「ドライバーが良かった。このコースには背の低い木が多くてそれを回避するのが賢いマネジメント。思い通りの安定したゴルフができました」
決勝戦に進出したサンダースとともに来年の全米シニアオープンの出場権が与えられた。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月23日号「バック9」より