ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「ゴルフ場だけのグッドマナーを考える」がテーマです。
画像: 「やると紳士になれるのがゴルフゲーム」って本当?

「やると紳士になれるのがゴルフゲーム」って本当?

他者や自分に対して誠実に向き合いたい

今回は最初に謝っておきます。ちょっとだけ、私の個人的なモヤモヤを聞いて頂きたいのです。

それは「ゴルフのときだけ紳士なゴルファー」の存在です。どんなに調子が悪くてもニコニコ笑顔を絶やさない。常に同伴プレーヤーや、キャディーさんに気を遣い、誰かがボールを曲げたら、捜索に一目散。グリーンを離れるときには、誰かが忘れ物をしていないかさりげなくチェック。

目土もしっかり励行、グリーン上では気づく限りのボールマークを修復して歩く。ルールにも精通していて、正確かつ厳格に運用されていらっしゃる。そういうゴルファーには、もちろん「素晴らしい」「ゴルファーの手本」と、拍手を送りたくなります。ゴルフ場で接しているだけなら最高の同伴プレーヤーと言えるでしょう。

ただ、つい、うがった目で見てしまう事があるのです。あくまで私の経験ですが、ゴルフ場では、グッドゴルファーのお手本のような方が、一歩コースを出てクルマのハンドルを握った途端、ルール無視の荒っぽい運転をしたり、平気でタバコの吸い殻を路上に捨てたり、いきなりバッドマナーの人に変わってしまう。

そんな方を何人も見て来ました。総じて上級者やアスリート系ゴルファーが多いようです。そういうタイプの方は、ゴルフ場だけ良い人を演じているのでしょうか? ゴルフ場で無理して良い人を演じているから、コースの外では鬱憤が溜まって、その反動でマナーに反した行動を取ってしまうのでしょうか?

うーん、交通ルールを守れない人がゴルフのルールだけきっちり守ろうする。自宅でもレストランでもやらない、洗面台を使った後のサッと一拭きを、ゴルフ場のトイレに限ってだけやる。そんなの意味あるの? といつもモヤモヤしてしまうのです。

余計なお世話、と言われればそれまでですが、ゴルフのときだけ好感を持たれたい、ゴルフの神様にだけは嫌われたくない、そんな心理なのでしょうか?

そんなときに頭に浮かぶのが、誰が言ったのかは思い出せませんが、「紳士がやるスポーツ、ではなく、やると紳士になれるのがゴルフゲームだ」という言葉。

せっかくゴルフでグッドマナーを覚えたなら、実生活にも、大袈裟に言えば人生にも活かせば良いのに。そう思ってしまうのです。息が詰まるほど、四六時中「良い人」でいろと言ってる訳ではありません。

私はジュニアゴルフ上がりなので、実生活で必要なマナーや作法をゴルフ場で教えられたことも多かったと思いますし、それはとても有り難いことだったとゴルフとの出会いに感謝もしています。

でもなぜそうしたマナーが決められているのか、というマナーの本質みたいなものはは大人になってから考えるようになりました。

それは結局、他者や自分に対して誠実に向き合うということ。自分がどう感じるか、他人がどう感じるか、そこに思いを巡らす。そんな結論に至ったかと思います。

「その人の人格、性格が、ゴルフをするとよく分かる」「人間性が剥き出しになる恐ろしいゲーム」

どちらもよく聞かれる言葉かと思いますが、要するに、上べだけ取り繕っても、隠し切れない、ということではないでしょうか?

真の紳士は内面から。自分で書いていてそんな言葉も浮かびました。長年ゴルフの恩恵を受けてきた「ゴルファーの戯言」でした。

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