PGAツアーの25年シーズンはレギュラーシーズンが終わり、年間王者が決定しても、まだまだ終わらない。来季シード権をかけた新たな戦い「FedExCup フォール」の第1戦「プロコア選手権」が、カリフォルニア州のシルバラードリゾートを舞台に今週開幕する。本大会を配信するU-NEXTが丸山茂樹プロとの名コンビでお馴染み・杉ちゃんこと杉澤伸章キャディに見どころを詳しく聞き「みんなのゴルフダイジェスト」に寄稿してくれた。大会の注目ポイントをおさらいしよう!

「FedExCup フォール」は、FedExCupランキング51位以下の選手たちが、来季シード権獲得、そしてPGAツアーの旗艦大会である「ザ・プレーヤーズ選手権」出場権を目指して戦う、全7戦のシリーズ戦だ。

「選手達は51~100位以内に入ることができれば、来季シード権と“ザ・プレーヤーズ選手権出場権”を獲得することができる。さらに、各大会での優勝者には2年間のシード権やメジャー大会への出場権などが与えられます。また、60位以内に入ることができればネクスト10と言われ、シグネチャーイベントの最初の2試合(「ザ・セントリー」、「AT&Tペブルビーチプロアマ」)への出場権が与えられます。レギュラーシーズンとはまた違ったストーリーが繰り広げられます」(以下、杉澤)

画像: シルバラードリゾート北コース。杉ちゃんが話すようにワイン畑のなかにコースがある雰囲気が伝わるだろう(PHOTO/Getty Images)

シルバラードリゾート北コース。杉ちゃんが話すようにワイン畑のなかにコースがある雰囲気が伝わるだろう(PHOTO/Getty Images)

フォールシーズン第1戦目の舞台となるシルバラードリゾートは、カリフォルニアワインの産地として名高いナパに位置する。ワイン好きにはたまらないロケーションだが、コースは決して甘くない。

「シルバラードリゾートは、ワイン畑の中にゴルフ場があるという、ワイン好きにはたまらない場所です。特徴としては、オークツリーやパインツリーといった大きな木があり、それらの木でホールが分けられています。フェアウェイは広く見えるのですが、木のほうに行くとトラブルになることが多い。(枝葉などの)空中のハザードにも注意が必要ですね」

そしてシルバラードリゾートは、正確性が求められるコースとして知られている。

「ティーショットの難しさ、安定性が求められます。グリーンはフラットに見えるのですが、小さな傾斜が多いので、ラインを読むのが難しいです。また、カリフォルニア特有の風の影響も考慮する必要があります」

細長い盆地になっているナパは、極度の乾燥と強風が有名で、過去には大会中に大規模な山火事が発生したこともあるほどだ。

「カリフォルニア特有の“サンタアナ風”(別名で“悪魔の風”とも)と呼ばれる強く乾燥した風を攻略することが、勝利への鍵となるでしょう」

日本からは金谷拓実、大西魁斗、久常涼が出場

画像: 左から金谷拓実、大西魁斗(撮影ともに姉崎正)、久常涼(撮影/岩本芳弘)

左から金谷拓実、大西魁斗(撮影ともに姉崎正)、久常涼(撮影/岩本芳弘)

日本勢からは金谷拓実プロ、大西魁斗プロ、久常涼プロの3名が出場を予定している。

「久常選手は60位以内を目指し、金谷選手と大西選手は100位以内を目指して戦います。中でも金谷選手は134位ですが、レギュラーシーズン後半は調子が良く、その勢いのままフォールシリーズに挑んでほしいです。特に、彼はベイカレントの横浜CCは得意なので、彼の動向にはめちゃくちゃ注目したいですね」

今大会には、スコッティ・シェフラーやJ.J.スパーン、サム・バーンズといった、ライダーカップに出場するトップレベルの選手も参戦する。

「ライダーカップの選手も試合間を担保するために出場しているので、ボリューム、カロリー高めな大会といえるでしょう。ライダーカップの前哨戦という意味合いもあります。負けず嫌いの選手たちが世界のトップランカーと戦う姿をぜひ注目してください。ある意味、ライダーカップはもう始まっていると言えるかもしれません」

来季シード権をかけた戦い、そしてライダーカップの前哨戦。今週のプロコア選手権で、どのようなドラマが生まれるのか、注目したい。

U-NEXT 木村真希

プロコア選手権にはスコッティ・シェフラーも出場
前日の記者会見で語ったこととは?

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