
写真(左)TLPGA 劉依貞理事長、(右)JLPGA 小林浩美会長
JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)はこのほど、TLPGA(台湾女子プロゴルフ協会)と共催で「台湾ホンハイレディース」を開催すると発表した。大会日程は来年3月12~15日の4日間競技で出場選手は108人。その内訳は世界ランキング選考16人、JLPGA登録40人、TLPGA登録40人、特別協賛者推薦12人となっている。賞金総額は200万ドル(約3億円)で世界的電子機器メーカーの鴻海精密工業(Hon HaiFoxconn)が特別協賛する。
JLPGAツアーの台湾開催は1978年の「中華女子オープン」以来48年ぶり。海外での開催は1980年の「日豪親善ゴルフマッチ」以来46年ぶりとなる。JLPGAの小林浩美会長も「初めて台湾LPGAと共催という形で実現でき、長年の夢が叶いました。アジアの女子プロ界のさらなる発展を目指します」とコメント。
ここで台湾ゴルフと日本の関わり合いの歴史をさかのぼると……。男子は陳清水が嚆矢 。淡水GCでプロとなった陳は後の日本ゴルフ協会副会長、野村駿吉に見出され1972年来日。後年、陳清波らを呼び寄せ台湾旋風を巻き起こした。
女子プロに目を転じると、なんといっても涂阿玉にとどめを刺す。中学卒業後キャディとして就職。淡水GCで1974年(17歳)にプロになると日本ツアーに参戦。その年に初優勝。以来、計7回の賞金女王(歴代2位)。中でも~86年の連続賞金女王は圧巻だった。JLPGA入会以降通算58勝を挙げている。
「台湾勢男子と同じくひざを送り込んでのダウンブローで風に負けないパンチショット、感嘆の目で見ていた記憶があります」(タケ小山氏)
テレサ・ルー、フェービー・ヤオまで大勢が来日し、かつては百花繚乱の趣だったこの大会を機会に日台交流がもっと盛んになるはずだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月23日号「バック9」より