
9アンダー3位で最終日逆転優勝を狙う金澤志奈(撮影/岡沢裕行)
金澤が出入りの多かった1日をため息混じりに振り返った。
「今日は大変な1日でした。出たり入ったり。ショットも曲がりました。ドライバーもセカンドも。今日はパターが長いのが決まってくれたので、そのおかげだと思います」
この日は最終組で出て前半アウトを2バーディ、1ボギーの35。後半インは10番でボギーが先行したが、13番で2.5メートル、14番は5メートルを沈めて連続バーディ。17番は10メートルのバーディパットを決めた。

ドライバーショットに細心の注意を払う金澤(撮影/岡沢裕行)
「最終組は程よく緊張しながらも集中力を保つことができてよかったです。(ボギーがきたときは)仕方がないですよね。ドライバーが曲がったらピンチになるのは分かっているので。そこはダボにならないように最小限で上がれるように」
最終日は地の利も生かして逆転を目指す。大洗GCはジュニア時代から回っていて、11年前の2014年に大洗GCで行われた日本女子アマチュア選手権にも出場。1回戦で敗退したが「中学か高校くらいで初めて回ったと思います。数えきれないほど回っていて、隅々まで分かっているつもりです。苦手意識はまったくないですね」。難コース相手でも平常心で臨むことができるのは大きなアドバンテージになる。
最終日は年下の桑木、佐藤と最終組での直接対決になるが、心構えはできている。
「明日もタフなコンディションになると思うので、集中力を切らさず、自分のプレーに集中したい。攻めるところは攻めて、守るところはしっかり守っていけたらと思います。少ないチャンスをつかめるようにしたい」
今季は2位2回、2位1回とあと1歩で初優勝に手が届かなかったが、今度こそチャンスは逃がさない。