キャロウェイの最新「SUPER HYBRID」は
操作性を兼ね備えた飛距離特化UT

キャロウェイの最新モデル「APEX Ti SUPER HYBRID」
最新モデル「APEX Ti SUPER HYBRID 」を紹介する前に簡単にキャロウェイの「スーパーハイブリッド」の歴史を振り返ってみよう。
その名がキャロウェイのラインナップに加わったのは2019年。キャロウェイのUT史上初めてヘッドにチタン素材を使用した「スーパーハイブリッド」だ。ヘッド形状は大きめでUTとしてはやさしく、軽量なチタンが長いシャフトとの組み合わせを可能にしたことで、多くのゴルファーに飛びをもたらしたモデルだった。
2022年には「EPICスーパーハイブリッド」、2023年には「PARADYMスーパーハイブリッド」が登場。つかまりの良さやボールの上がりやすさ、AI設計のフェースを搭載することで、抜群の飛距離性能はそのままに、ミスショットへの寛容性を高めることで、UTの苦手な多くのアマチュアから支持を集めてきた。

2023年登場の「パラダイム スーパーハイブリッド」
そして2025年9月に登場したのが最新モデル「APEX Ti SUPER HYBRID」だ。
最新「APEX Ti SUPER HYBRID」は
やさしく飛ばせて、しかも操れる!

キャロウェイ「APEX Ti SUPER HYBRID」
現在のキャロウェイのUTラインナップを見てみると、
ELYTE(エリート)シリーズが、スタンダードモデルの「ELYTE ユーティリティ」、ヘッドサイズが大きく、つかまりが良くやさしい「ELYTE X」、軽量モデル「ELYTE MAX FAST」の3モデル。
さらに、フェアウェイウッドとユーティリティの長所を兼ね備え、その操作性の高さゆえプロや上級者に人気の「APEX UW」もある。
最新モデル「APEX Ti SUPER HYBRID」は、より飛距離性能に特化したモデルとして現行ラインナップの中でも個性が際立つ存在。UTにより飛距離を求めるゴルファーにとって強い味方になってくれるだろう。
専用設計の「Ai APEX FACE」採用。
チタンフェースを活かした圧倒的飛距離。

「APEX Ti SUPER HYBRID」の4H。フェースには専用設計の「Ai APEX FACE」が採用されている
前置きはこれくらいにして、「APEX Ti SUPER HYBRID」の試打インプレッションを紹介していこう。試打してくれたのはギアへの造詣が深く、アマチュアへのレッスン経験も豊富な鈴木貴也プロ。試打クラブは4H(ロフト21度)でシャフトは純正のVENTUS SILVER 6 for Callaway(S)を使用した。

鈴木貴也プロが試打
まずはある程度しっかり振ってもらったが、その結果がこちら
【試打結果】(ドライバーのヘッドスピード 48~50m/sイメージ)
ヘッドスピード:45.9m/s
ボール初速:61.4m/s
スピン量:4307rpm
キャリー:217.9y
総距離:232.5y
「これは飛びますね。フェアウェイウッドがいらなくなるくらい飛びます。もともとキャロウェイのユーティリティには"飛ぶ"イメージがありましたが、これはすごいですね。前へ前へと直進性が高く、とにかく距離が出ます。フェードで打っても吹け上がらずパワーフェードになるくらい。グリーンに止めるというより、しっかり距離を稼げるクラブ。ユーティリティでもっと飛ばしたい方や、スピンが多い人にも良さそうです」と鈴木プロ。

チタンの反発性能を感じる打感。打った瞬間ボールが飛び出していく印象(鈴木プロ)
「打感はチタン!っという感じで、打った瞬間、想像以上にボールが低く前に飛び出していく感じ。初速の速さを感じます。チタンならではの少し高い打音も飛んでる感があっていいですね」(鈴木プロ)
一般的なアマチュアのヘッドスピードに合わせて、ヘッドスピードを落として試打した結果がこちら。
【試打結果】(ドライバーのヘッドスピード 44~45m/sイメージ)
ヘッドスピード:41.8m/s
ボール初速:55.3m/s
スピン量:4439rpm
キャリー:192.1y
総距離:206.2y
【試打結果】(ドライバーのヘッドスピード 40~42m/sイメージ)
ヘッドスピード:38.4m/s
ボール初速:50.5m/s
スピン量:4982rpm
キャリー:169.9y
総距離:182.0.y
※ボールはキャロウェイ「クロム ツアー」を使用。JOY GOLFで計測
「ボールが上がらないわけではありませんが、とにかく飛距離優先の印象です。ドライバーのヘッドスピードが40m/sくらいの方なら、しっかりキャリーを出しつつ、ランも稼げると思います」

チタンならではの打音も心地いい
ヘッドをやや小ぶりにしたことで操作性が向上。
段差のついたソールでラフからの抜けも抜群。
前モデルの「PARADYMスーパーハイブリッド」と比較すると、「APEX Ti SUPER HYBRID」のヘッドは、前後長もフェース長も小さくなり、操作性を感じられる形状に生まれ変わった。
「構えたときの顔の見え方も好印象です。つかまりすぎる不安のない、しっかり振っていける顔つきです。全モデルより小さくなったとはいえ、ヘッドサイズに安心感もあります。安心感を担保しつつ、スキルのあるゴルファーがドローやフェードを打ち分けたり、弾道の高低を操れる絶妙のサイズ感ですね。シルバーのヘッドもいま見ると新鮮です」(鈴木プロ)

写真は「APEX Ti SUPER HYBRID」4H
ソールも前が高く、後ろが低い、段差がつけられた「ステップソール」を採用。ソールの後ろ側が設置しない形状になっており、ラフからも気持ちよく抜けていく。ヘッドの据わりの良さも考慮されているのでアドレスでヘッドがぐらぐらと揺れる感覚もない。

ソールは抜けが抜群の「ステップソール」
アジャスタブルホーゼルで
飛距離の階段も作りやすい

ELYTEシリーズと同じ最新ホーゼル「ニューオプティフィット4」搭載
「APEX Ti SUPER HYBRID」のラインナップは、2H(ロフト16度)、3H(ロフト18度)、4H(ロフト21度)、5H(ロフト24度)の4種類。※2Hのみカスタムのみでの展開。
全番手アジャスタブルホーゼル付きで、ELYTEシリーズのユーティリティで初採用となった「ニューオプティフィット4」と呼ばれる最新ホーゼルが搭載されている。合計7つのロフトとライ角のコンビネーションが可能となっているので、他の番手との飛距離の階段を調整するのも用意だ。

飛距離特化型UT「APEX Ti SUPER HYBRID」
「フェアウェイウッド並みに飛ぶので、フェアウェイウッドが苦手な方にもおすすめですね。直進性が高く、大きく曲がりにくいので狭いホールのティーショットでも、どんどん使ってください!」(鈴木プロ)