男子ゴルフの今季国内ツアー第16戦「ANAオープン」初日が18日、北海道・札幌GC輪厚C(7066ヤード、パー72)で行われ、26歳の清水大成が7バーディ、ボギーなしの7アンダー65で回り、2位に2打差をつけて単独首位に立った。5アンダー67で回った山脇健斗、H・W・リュー、平本世中、米澤蓮が2位に並んだ。前日の17日に34歳の誕生日を迎えた石川遼は3アンダー69で13位につけた。

ANAオープンで初日首位に立った清水大成
強い風が吹きつける輪厚で清水が安定感あるプレーを披露した。2度の2連続を含む7バーディを量産し、ボギーはなし。「今日は全体的にショットがよくて、ようやくボールをコントロールできるようになったかなって感じです」と満足そうに振り返った。
今季はメジャーの日本プロゴルフ選手権でツアー初優勝を果たしたあと、ミニスランプに陥った。日本プロ以降前週まで9試合に出場して予選落ちが4回、リシャール・ミルチャリティトーナメントの11位が最高だったが、今週は復調の手ごたえを感じている。
「スウィングはそんなに変えたつもりはなかったですけど、やっぱり飛距離アップしたくてドライバーの長さを変えたりだとか球筋をちょっと変えてみたりとか、いろいろやっていたうちに、だんだん調子が悪くなったという感じですね。まだ10ヤードから15ヤードは伸ばしたいけど、シーズン中にやることではないと気が付いてという感じです。(今週は)アドレスで全部コントロールできる意識に変えてだいぶよくなりました」
9番パー5は第2打でボールに泥がついていて、隣の14番グリーン付近の林まで飛んでしまったが、木越えの第3打を10メートルに乗せて切り抜けた。
「(輪厚は)好きなほうだと思います。OBが少ないので、曲がっても(この日最後の)9番みたいに林で済んでくれるので、どうにかできるなという感じです」
第1日に好発進を決め、ツアー2勝目へ向けて大きなアドバンテージをつかんだ。
「今日が内藤(雄士コーチ)の誕生日なので、最後までいいプレーができたらいいなと思います」
師への感謝の思いも込めて、残り3日間を見据えた。