
「ANAオープン」の最終日、3打差3位で優勝を狙う石川遼(撮影/岡沢裕行)
石川が満足そうな笑みを浮かべた。
「はい、よかったです。まずはこういうプレーができていることがすごくいいことだと思います」
この日はアイアンショットが好調だった。前半7番パー4はピンまで残り155ヤードの第2打を8番アイアンで打ってバーディ奪取。14番パー4は第2打をバックスピンで80センチにつけてスコアを伸ばした。
「7、8(番)とピン方向にいったのもあるし、14番もそうです。最後(18番)もピンは狙っていなかったですけど、乗ったところを狙って打っていた。それをやろうというよりは通常運転になってくる。フラットな感じでできるようになれたらいいなと思うので、そこまでもう少しかなと。ここから頑張ってやりたいなと思います」
今季は開幕からなかなかエンジンがかからないシーズンだったが、2週前の「ロピア フジサンケイクラシック」の10位で今季初のトップテン入り。今週は2015年に優勝している相性がいい大会でもあり、一気に復調の階段を駆け上がりたいところだ。
「ずっと悪くはないなと思いながらやっているんですけど、層が厚い世界ですし、平均ストロークが0.5変わったら全然変わってしまう世界。なので、もっと自分が力をつけて同じようなフィーリングであっても、もっと上にいられるようなゴルフをしたいなと思います」
最終日は最終組の1組前でスタートする。3日目にトップへ浮上したのは2022年大会でプレーオフを戦った大槻。そのときは1ホール目に大槻が劇的な「ショットインイーグル」を決めて優勝をつかんでいる。
「明日は(雨が)心配ですよね。かなりウェットな状況になると思うし、グリーンに関しては細かいタッチはすごく大事になってくると思います」
今大会前日の17日が34歳の誕生日。初日に24歳の誕生日を迎えて優勝した2015年以来2度目のバースデーVを果たせるか。
※2025年9月20日22時24分一部修正しました