8月に発表されたグラファイトデザインの最新シャフト、TOUR AD FIが早くも好調だ。「振ってもつかまり過ぎず左へのミスが出ない。それでいて高弾道で飛ぶ」といった声が多く、男子プロの生源寺龍憲はいち早く使って勝利を挙げ、現在賞金ランクトップと実績も十分。左へのミスが出にくいロングセラーといえばTOUR AD DI。FIの実力を探るべく、まずはFI vs DIの同門対決テストからスタート。

画像1: TOUR AD“FI”は“DI”を超えたのか? 左へ行かず高弾道! “グラファイトデザイン” 【月刊GD ギアラボ】

試打&解説
鈴木悠介プロ

1990年生まれ、2016年プロ入会。ツアー出場に挑戦する傍ら、インドアゴルフ練習場「08ゴルフ倶楽部in九十九里」で多くのゴルファーを指導中

試打方法

各シャフトとも8球打って、数値の上下を省いた6球の平均値で掲載。ヘッドはテーラーメイドQi35(10.5度)、ボールは同TP5x、ショット測定器OK ON GOLFで計測

TEST 1
TOUR AD FI VS TOUR AD DI

高打ち出し方向へ走るFI、走りがなく癖のないDI

画像: TOUR AD FI VS TOUR AD DI

TOUR AD FI VS TOUR AD DI

以前、DIを挿したドライバーを使っていたことがあり、3WとUTは今もDIという鈴木プロ。

「DIはシャフトがビュンといかず、自分が振ったなりの癖のなさが良さです。FIを打つとダウンスウィングの後半で少し“ビュン”があるのですが、つかまり過ぎず球が左に行かない。フェースが閉じずに真っすぐ走る感じがあって、それが打ち出し角の高さにつながる。今までにないフィーリングです」

画像: TEST1 試打結果

TEST1 試打結果

TEST 2
TOUR AD FI のスペックの違い

このヘッドスピード帯では5-R1がどんぴしゃ!

画像: TEST 2 TOUR AD FI のスペックの違い

一般アマチュアを想定してHS42m/s前後で試打。

「4-R1から打ちましたが、テスト1の5-Sと似たフィーリング。つかまり過ぎず上がるので『フック系で上がらない』という人に良さそう。5-R1は、しなり感がほぼ一緒のままどっしり感もあって飛びます。曲がるのが嫌でシャフトを必要以上に硬くする人がいますが、そういう人にぜひ! 5Sは一体感が強まってフェードで安定しますが、高さと飛距離は5-R1のほうが出ますね。6Sはさらに一体感が強まりFIの良さが出にくいので、高打ち出しの恩恵はHS44m/sからでしょうか」

画像: TEST2 試打結果

TEST2 試打結果

フックにならない走り感が新感覚!

2つのテストを終えた鈴木悠介プロ。

「FIは強く振ってもヘッドが走り過ぎて左へグーンと曲がってしまう球が出ません。その点がDIと似たシャフトです。では『DIとどこが違うの?』というと、ダウンスウィングの後半にシャフトが走ってくれる感じがあるのがFI、走り感がほぼなく振ったままなのがDIという違いです。通常、走り感があるシャフトはつかまり系でドローやフックが出やすいですが、FIはそれが出にくく、その点が従来のシャフトと違うと感じました。FIはインパクトに向かって走りますが、フェースが閉じるように走るのではなく、フェース面の向きをキープしたまま球を真っすぐ追いかけていくイメージ。それが実際の打ち出し角にも表れました。DI(5S)の打ち出し角が平均9.6度に対して、FI(5S)は11.1度。弾道頂点も約4ヤード高くなり、キャリー平均は約6ヤード前へ行っています。この違いは大きいです。高弾道のストレートやフェードが打ちやすくキャリーも伸びるというのがFIの最大長所だと感じました」

画像2: TOUR AD“FI”は“DI”を超えたのか? 左へ行かず高弾道! “グラファイトデザイン” 【月刊GD ギアラボ】

続けて、振り心地についても言及した。

「一般的な走り系シャフトは、切り返し時に先端寄りがねじれたり、動く感触がありますが、FIにはそれがなくクラブに一体感があります。そこはDIと一緒で素直にストンと下りてくるので安心感があり再現性が高まります。これも良さです」

HSを42m/s前後へ落としたテスト2では、5-R1が248ヤードと好結果だった。

「5-R1が飛びましたが、どのスペックを挿しても振り心地に一体感があって一貫しています。タイミングの早い人、ゆっくりの人がいるので40、50グラム台のフレックス違いを試して決めるのが良いと思います。僕自身は自分用にFIの6S、6X、7Sを試そうと今日の試打で決めました」

女子ツアーで発見!FIに替えて本当に25ヤードも飛距離が伸びました

画像: 都 玲華

都 玲華

シャフトをFIに替えて調子が上がり、大幅な飛距離アップを果たしたのが都玲華だ。「冗談抜きでFIに替えて平均25ヤード伸びました。春先のスタッツは230ヤードでしたが、FIを挿して250ヤードを超えるようになったんです。以前は(TOUR ADの)GCでしたがスウィングの調子も良くなくて……。FIに替えたことでスピン量が適正になり、初速も64m/sくらい出ています。曲がり幅も減っている印象です。自分のイメージ通りに下りてくる素直なシャフトというイメージ。使っているうちに自分のスウィングも良くなって飛距離も伸びているんだと思います」。女子では髙野愛姫、髙久みなみ、金田久美子、米ツアーの竹田麗央も使用している

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写真/有原裕晶、野村知也 協力/SMART GOLF市川真間銀座通り店

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