地元勢が躍動!単独首位の小鯛竜也と2位タイの片岡大育

左:単独首位の小鯛竜也/右:2位タイにつけた片岡大育(撮影/岡沢裕行、有原裕晶)
地元・大阪の大会で小鯛竜也が最高のスタートを切った 。自身もベストスコアだと語るこの日のゴルフは、「1日集中切らさずできた」と振り返った 。特に冴えわたったのはパッティングで、今年1年試行錯誤を繰り返してきた結果、今週はフィーリングが「バッチリ合っている」というほどの手応え 。3~4メートルほどのバーディパットを次々と沈め 、終盤の7番でボギーを打った後も8番、9番で連続バーディを奪う勝負強さを見せ、最高の形で初日を締めくくった。
2位タイにつけた片岡大育も、初日を「完璧です。文句が出てこないです」と称賛した。特に18番では、ラフからのセカンドショットでグリーンを狙い、見事イーグルを奪取。難しい状況でのジャッジが冴えわたった。今週から新しいアイアン(スリクソン)に替えたばかりだが、その感触も良く、今後のプレーに期待を寄せた。ラフが深く、正確なショットが求められるコースで、フェアウェイキープとアイアンのコントロールが上位進出のカギになると分析している。
好調な勝俣陵と注目のルーキー、加藤金次郎

パッティングが噛み合い、4位タイで初日を終えた勝俣(撮影/姉崎正)
「64」で4位タイの好スタートを切った勝俣陵。難しいパーパットをいくつも沈めるなど、ショートゲームが冴えた。特に序盤の11番で8メートルほどの長いパットを沈めたことで、「フィーリングが良かった」と振り返った。最近は調子が良くてもスコアに繋がらないことにイライラしていたが 、今週はパッティングが噛み合い、粘り強いゴルフで好スコアに結びついた。
プロ転向後、初のレギュラーツアー出場となる加藤金次郎は、プロとして憧れの舞台に立てたことに「ワクワク」する気持ちでプレーしたという。前半はパターの距離感に苦しみスコアを伸ばせなかったが、後半は3つのバーディを奪い、イーブンパーの「71」でホールアウト。地元ではないにもかかわらず多くのギャラリーが応援に駆けつけ 、声援が後半のプレーの原動力になったと語った。この日得た手応えを活かし、2日目以降もファンに喜んでもらえるようなプレーをしたいと意気込みを見せた。
初日はバーディ合戦となり、最終的には20アンダーまでスコアが伸びると予想する選手もいる。明日はさらに上位争いが激化する見込みだ。地元で最高のスタートを切った小鯛竜也が勢いを維持できるか、また、片岡大育や上井邦浩などの経験豊富な選手たちがさらにスコアを伸ばせるかが注目される。