LPGAツアー31勝のグランドスラマーで世界ゴルフ殿堂入りのパット・ブラッドリーがライダーカップでアメリカ代表キャプテンを務める甥っ子キーガンにビデオレターを贈った。自身も女子版ライダーカップ、ソルハイムカップで2000年に米チームのキャプテンを担っており、同じ立場からキーガンの健闘を心から祈っている。
画像: ライダーカップ練習日にチームを盛り上げるチームアメリカのキャプテン。キーガン・ブラッドリー

ライダーカップ練習日にチームを盛り上げるチームアメリカのキャプテン。キーガン・ブラッドリー

“親愛なるキーガン“で始まるビデオではブラッドリーがはじめてライダーカップを観戦した(99年ザ・カントリー・クラブ)ときのストーリーからスタートする。

ビデオレターはライダーカップ公式インスタでも公開

「あなたは13歳。18番グリーンを囲むギャラリーの人垣でつま先立ちになっても何も見えなかったとき、お父さんが肩車をしてくれましたね。そのとき目にした光景にあなたは衝撃を受けた。ライダーカップ史上もっとも壮大な逆転劇をアメリカチームが演じるのを見てこう言ったのです」

「いつかライダーカップでプレーしたい!」

「その瞬間あなたの目標は決まりました。大好きなスキーやバスケットボールよりもゴルフが中心になったのです。ライダーカップは夢をはるかに超えあなたの使命となったのです」

「情熱に満ち溢れた少年時代のあなたをよく覚えています。そしていまチームを率いるキャプテンへと成長したのは感慨深いことです」

「ライダーカップは単なるゴルフの試合ではありません。歴史に彩られ祖国に対する愛情を持って戦う一戦。国全体の応援を受けチームが一丸となって戦うことはゴルフでは滅多に経験できません」

「これまでもその舞台に立ってきたあなたですが、今回は違います。あなたがチームを率いる番です」

そして父・マークさんがキーガンにはじめてクラブを渡したこと、殿堂入りした叔母の存在がPGAツアーで戦うきっかけになったこと。2人で一緒に遠征に出かけたときには練習中から試合本番まであらゆる瞬間を真剣に見つめ、スポンジのようにすべてを吸収したことなどを振り返ったパット叔母さん。

自身も00年のソルハイムカップでキャプテンを務め敗れたものの「母国の代表を率いることはこの上のない名誉でした」と語ったパットはキーガンから電話がかかってきた日のことを回想する。

「パット叔母さん、僕たちは歴史を作ったよ、
といったあなたの弾む声。あの瞬間を私は決して忘れません。同じ家族から2人のキャプテンが誕生したのだということを実感しました」

「ライダーカップとソルハイムカップ。叔母と甥。私とキーガン。あなたが成長し成し遂げたことを心から誇りに思います」

そして叔母は甥にこんなアドバイスを贈った。

「キャプテンはまったく違った種類の挑戦をすることになります。ショットをコントロールすれば結果はついてきます。でもキャプテンは選手を信頼しなくてはなりません。重要な場面で力を発揮し、自分と同じように選手たちも勝利を望んでいると信じることが重要なのです」

「あなたはチームを勝利に導く強さと勇気、両方を持っています。あなたを信じています。ブラッドリー家の人間性とあなた自身の姿を見せてください」

「父親に肩車されていた13歳のときのことをあなたが覚えているといいな。ベスページの1番ティーにあの小さな少年を連れて行ってあげてください。観客のエネルギーを感じさせてあげてください。彼がどれほど成長してきたかを見届けさせてあげてください」

「どんな結果になっても私はあなたを愛し、信じていることを忘れないでね」

画像: 現役当時のパット・ブラッドリー

現役当時のパット・ブラッドリー

パット叔母さんより。

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