ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「早いスタートのときの注意点」がテーマです。
画像: 早めスタートの組は後続の進行のことも考えて、いつも以上にスムーズなプレーを心掛けたい(写真はイメージ)

早めスタートの組は後続の進行のことも考えて、いつも以上にスムーズなプレーを心掛けたい(写真はイメージ)

早いスタートは責任重大

ようやく酷暑から解放されて、あまり汗もかかず、寒くもない、気持ちの良い気候になって来ましたね。これからラウンドやコンペの機会も増えることでしょう。

多くの日本のゴルフ場にとって悩ましいのは、これから年末にかけてのベストシーズンに日照時間がどんどん短くなってしまうこと。一番プレーの需要が多い時期にプレー出来る時間が短くなってしまうのです。

関東地方のゴルフ場、特に混雑する週末だと10痔過ぎのスタートでは、日没にかかって最後までプレー出来ない可能性が高くなってしまいます。

ゴルフ場運営に携わる方々にとってもこの時期のスタート枠の設定は難しく、最終スタートを9:52にするか、それとも9:59まで入れてしまうか、正に1分単位の設定に日夜頭を悩ませている事と思います。

こうした事情からこの時期になるとどうしてもクローズアップされるのが、プレー時間、スロープレーと言った問題です。

その日のコースのプレーの流れをいかにスムーズにしていくか、これはもちろん、その日プレーしているプレーヤー全員がプレーファストを心掛けることが大切なのですが、特に重要なのは、トップスタートの組とそれに続く5組くらいの進行です。

早いスタートの組が時間をかけてしまうと、なかなか挽回することは出来ません。先頭の組が速やかにプレーし、後続の組も間隔を空けずにしっかりついていく。これさえきっちり出来れば、1日のプレーの流れはスムーズに問題なく済みます。

キャディ付きプレーのゴルフ場では、トップスタートのキャディさんには、「1時間50分以内で周って来るように」とキャディマスターから指示されるなど、通常より速いペースでのプレーを強いるコースもあります。それくらい早いスタート時間の組の進行が重要なのです。

私もトップスタートだった時、朝、キャディさんに「トップスタートなので進行へのご協力をお願いします」と告げられたことがあります。キャディ付きかセルフの選択制のコースでも、「トップから5組はキャディ付き限定」とか、「セルフの組は8時半以降に」など、プレーの進行管理がしやすいルールを設けているところもあります。

トップスタートというのは、前に誰もいなくて、テイーにもグリーンにも誰の痕跡もない。コースを独り占めしているような感覚で気持ちの良いものですが、反面、その日一日のプレーの進行を左右する大きな責任を負うことになるのです。

プレーの予約をする際にも、早いスタート時間を取るならスピーディーなプレーが求められることを想定しておくほうが良いですし、その組に初心者の方など、どうしてもプレー時間がかかってしまう人がいるなら、遅めのスタート時間をチョイスするのが懸命、ということになります。

私は早めのスタート時間を予約する際には、「トップスタートは何時ですか?」と確認するようにしています。自分の組がトップから何番目なのか把握しておくことで、その日のプレーがどのくらいのペースになるのかをある程度、想定しておくことができるからです。

また、この時期に増えてくるコンペ。どうしても進行のネックになることが多いと思いますが、少しでも進行がスムーズになるように、組み合わせを決める際、比較的早そうな組を前のほうにして、後ろの組について来させるようにするのが良いでしょう。

この様に、早い時間にプレーするなら、後続組がスムーズにプレー出来るように進行に気を配って頂きたいのです。特に前半の9ホール、これだけでも頑張って頂きたい。前半で「3時間ペース」では本当にウンザリしてしまいます、

毎年の様に期間が短くなって、どんどん貴重になるベストシーズンのラウンドを気持ち良く楽しむために、スタート時間を意識してプレーのペースを考えて頂くことが大切だと思います。

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