男子ゴルフの今季国内ツアー第18戦「バンテリン東海クラシック」が10月2日から4日間、愛知県みよし市の三好CC西C(7300ヤード、パー71)で行われる。パナソニックオープンで史上最年少プロデビューを飾った15歳の加藤金次郎(愛称は“金ちゃん”)が地元開催の本大会に出場する。金ちゃんのコーチ・中村映禅プロから”ゴルフのルーツ”が明かされた。
画像: 15歳プロの加藤金次郎とキャディを務めるコーチの中村映禅プロ

15歳プロの加藤金次郎とキャディを務めるコーチの中村映禅プロ

瞑想で心を磨く中学生プロ

画像: 気持ちの入ったつかまったボールを打つためには「心」も大事

気持ちの入ったつかまったボールを打つためには「心」も大事

加藤のキャディはコーチの中村映禅プロ。3年前に加藤の父・景三さんから連絡を受けて、指導が始まった。ゴルフスウィングや技術についてはもちろん見るが、それ以上に今一番鍛えているのは「心」だという。

中村プロは奈良のお坊さんで、タイで仏教の修行をしながら「ゴルフの瞑想トレーニング」を確立。6種類の瞑想法を金ちゃんに教えている。15歳の中学生の一日はゴルフのほかに瞑想が多くを占め、朝起きてすぐ、コースとの行き帰り、歩きながらでも瞑想しているという。

「お風呂に入るときも瞑想。サウナでは瞑想しながら、心と体を整えます。飛距離はまだ260~270ヤードほどですが、ゴルフで重要なメンタルの部分はプロとして十分通用すると思います」

画像: キャディを務める中村コーチは時折「志門流」の仕草で、金ちゃんの指導をしていた

キャディを務める中村コーチは時折「志門流」の仕草で、金ちゃんの指導をしていた

中村コーチの師匠は日本オープンなどを制したツアー6勝の奥田靖己。”大師匠”高松志門(奥田の師匠)の教えから「志門流」を身につけた。独特のクローズドスウィングを金ちゃんに教えていないが、「気持ちの入ったつかまったドローボールは構えから」という”心のスウィング”は伝えている。また、「やわらかく遅いボールを打て」という志門流のショートゲームは奥田→中村→金ちゃんへと受け継げられた。

画像: スピン・高さ・遅さで止めるアプローチを打つ金ちゃん

スピン・高さ・遅さで止めるアプローチを打つ金ちゃん

「アプローチはスピンで止める、高さで止める、そして遅さで止める」

“遅さ”で止めるという奥義のような技術もコーチの師匠・奥田から直接加藤へ伝えられた。

「タイ合宿でラウンドしたときやパナソニックオープンで一緒に食事をしたときに、打ち方だったりプロとしての心構えだったりいろいろなお話を聞くことができました。奥田さんから教わった技術をしっかり練習して身につけていきたいです」(加藤)

開催コースの三好CCは瀬戸市にある自宅から15分の距離。地元の声援が15歳プロに注がれる。瞑想で心を磨く15歳はプロ2戦目でプロ初の予選通過を目指す。

史上最年少でプロデビューを果たした加藤金次郎

金ちゃんのコーチ・中村映禅ってどんな人? 面白い半生を取材した

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