
21年の関西オープンで石川遼のキャディを務めた勝俣陵(撮影/岡沢裕行)
石川遼と勝俣陵、名前が同じ「リョウ」で埼玉県出身。年の差が4つ離れた男子ゴルフの先輩・後輩の関係だ。21年の関西オープンでは石川のキャディを勝俣が務めた。
石川は「同じ埼玉で、縁があって、一緒に回ったりしていたんですけど、とんでもないポテンシャルだなって。衝撃を受けた」という。
「スウィングもそうですけど、飛距離は僕より15ヤードぐらい飛んでましたから。スウィングもゆったりしているし、さらっと打っているように見えて、めっちゃ飛ぶ。スウィングの効率がいい、強い選手です」
石川が目の当たりにしたポテンシャルに片山晋呉の教えが加わったのが“今の”勝俣だ。
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www.youtube.com「片山さんの元で何を教わったか、僕も細かくは知らないんですけど、YouTubeとか見る限りでは、アプローチを重点的に教わってるなって。ドライバーが飛んで曲がらなかったし、当時からものすごいゴルフをしていたんで、彼の(ゴルフの)中の”ピース”がはまっているんだなと思います」
一方、勝俣は石川のキャディをした経験が、今回の優勝につながったと話す。
「先週(優勝した大会)は『やりたいことをやる』っていう、遼さんから学んだことができました。『今やっていること、課題として取り組んでいることをとにかくやって、ミスを恐れない、自分の成長の過程としてやり続ける』。この1、2年ぐらいは結果ばかりを求め続けていたんですけど、最近良くなってきた要因は、遼さんから学んだことがやっとできたからだと思います」
2週前にANAオープンで惜しくも優勝を逃したものの調子が上がっている遼と、前週の初優勝から好調をキープしている陵。明日開幕する今大会は2人の「リョウ」の優勝争いが見られるかもしれない。