みんなのゴルフダイジェストのYouTube「みんゴルガチギアトラック」は、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太による、“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画。今回はタイトリストから発売された『GT』シリーズのなかで最もシャープで操作性に特化したモデル『GT3』ハイブリッドの全番手試打を行った。果たして『GT3』が求めるゴルファー像とはどんなものなのか?

前回は、低スピン強弾道でヘッドスピードが速い層をターゲットとする『GT2』を徹底検証した 。今回は、GTシリーズのなかで今回はタイトリストの『GT3』ハイブリッドを徹底検証し、その特徴や適正なゴルファー像を探っていく。

▼使用する計測器はこちら

画像: ガチギアトラックでは、ツアープロが使用する『トラックマン4』と『GCクワッド』、ボールはタイトリストのインドア計測用『プロv1 RCT』を使用 。

ガチギアトラックでは、ツアープロが使用する『トラックマン4』と『GCクワッド』、ボールはタイトリストのインドア計測用『プロv1 RCT』を使用 。

見た目から伝わる「操作性へのこだわり」

画像: ロフトは左から19度/21度/24度、シャフトはテンセイ1Kブラック(S)

ロフトは左から19度/21度/24度、シャフトはテンセイ1Kブラック(S)

小島: 『GT3』は19度、21度、24度の3モデルを試打していきます。ヘッドスピードは、このクラブに求められるであろう、46m/s(ドライバー換算)を想定して打っていきます。

癸生川: ヘッドが非常にコンパクトで、『GT1』『GT2』よりも操作性が高いことが見た目から伝わってきますね 。自分の意図をそのまま球に伝えたいプレーヤーには最適な選択肢だね。

小島: まさにその通りです。このシャープな形状は、ヘッドの慣性モーメントを意図的に抑えていると考えられます。これにより、上級者が求める弾道の高低やフェースの開閉を操作しやすい設計になっているため、『GT1』とは異なりしっかり叩いていくモデルだというメッセージを感じますね。

癸生川 素振りした感触も『GT1』、『GT2』よりしっかりしている。これなら、強い球を打ちにいっても、ヘッドが暴れる感じがなさそうだね。

データが示す「GT3」とは

画像: 19度、21度、24度を同じ振り感(ドライバー換算で46m/sほど)でスウィングしたトラックマンデータ

19度、21度、24度を同じ振り感(ドライバー換算で46m/sほど)でスウィングしたトラックマンデータ

早速、ロフトが最も立った19度のハイブリッドから試打を開始。

小島: 結構振っている様に見えたけど、印象どうですか?

癸生川: 21度、24度はヘッドスピード40m/s前後(ドライバー換算で46m/sほど)でも比較的、球が上がって楽に打つことができたたけど、19度はさすがに上がりきらない。40度の落下角を満たすにはかなり振れる人じゃなきゃ厳しいと思うし、今ついているシャフトじゃちょっと動き過ぎな感じもする。

小島: シャフトの違いもあるでしょうね。『GT3』の19度は、GTシリーズのなかでも最もシビアです。地面から打ってグリーンをキャッチできる目安の落下角度40度を確保するには、クラブスピードが42.6m/s程度必要でした。

この高い要求こそが、『GT3』の持つ個性だというが、アマチュアの平均的なヘッドスピードではこのクラブの性能を地面から引き出すのは難しい。しかし、この「球が上がりきらない」という特性を逆手に取ることも可能だという。

小島: 球が上がりすぎないということは、狭いコースで低い弾道のライナーでターゲットを狙っていけるということです。ウッドだと高すぎてしまう状況で、風に負けない強い球を要求される上級者にとって、この低スピン強弾道も最大の武器になります。そのような場面では『GT3』、広いコースでは同ロフト帯のウッドを入れるなど、戦略的にクラブ選びが可能な点も評価できますね。

『GT3』は誰のためのクラブなのか?

画像: 試打担当の癸生川喜弘(左)とデータ分析担当の小島慶太(右)

試打担当の癸生川喜弘(左)とデータ分析担当の小島慶太(右)

癸生川: 『GT3』は、クラブを自分でコントロールしたい方、球を曲げるスタイルのゴルファーに特におすすめです。ヘッドスピードは必要ですが、そのぶん、打点のズレやフェースの開閉が結果に反映されやすいので、弾道を打ち分けたい上級者にとってはとても頼りになるクラブです。

小島: そうですね。『GT3』は、クラブの中でも最もヘッドの慣性モーメントが低く、自分の意図をダイレクトに伝えられるクラブだと言えます。言い換えれば、ヘッドスピードが速く、操作性を優先するプロやトップアマ向けのようなモデルです。GTシリーズは、モデルごとにターゲット層が明確に分かれているというメッセージが、この『GT3』でさらに強固になりました。

次回はユーティリティ型アイアン『T250U(4i)』、『U505(3i)』の弾道やヘッドスピード帯を徹底検証していく。

データ分析担当:小島慶太

インドアゴルフスタジオ「ゴルフアッププラス」を主宰するトラックマンマスター。トーナメントプロ、ティーチングプロの資格を持つ。千葉県柏市のイオンタウン松ケ崎に9月12日グランドオープン。ゴルフアッププラス柏松ケ崎店の使用ボールは全てツアーボールを採用し、各種スペックが揃った無料レンタルクラブも完備

試打担当:癸生川喜弘

大学卒業後にオーストラリアに単独でゴルフ修行、2006年に日本プロゴルフ協会のプロテストに合格。現在はシニアツアーに挑戦する傍ら、アマチュアへのレッスンやダブルイーグル恵比寿店(毎週月曜日・火曜日)、ヴィクトリアゴルフ六本木ヒルズ店に勤務している。

THANKS/ゴルフアッププラスイオンタウン柏松ヶ崎店

『GT3』ドライバーを試打!

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