10月1日、国内男子ACNツアー第11戦「石川遼 everyone PROJECT Challenge 2025」が、ロイヤルメドウGC(7107ヤード・パー71)で開幕した。大会初日は、朝から雨が降り続くタフなコンディションとなるなか、特に正午を過ぎてからは雨脚が強まるという厳しい状況となった。この天候が、選手たちのスコアに明確な差を生み出した。そんな過酷な初日、最高のスタートを切ったのは、7バーディ、ノーボギーの「64」をマークした加藤龍太郎。7アンダーで単独首位に立ち、最高の貯金を作った。
画像: 初日のホールアウト後に「(今日の内容は)まぐれです(笑)」と会心のゴルフを見せた加藤龍太郎(大会提供)

初日のホールアウト後に「(今日の内容は)まぐれです(笑)」と会心のゴルフを見せた加藤龍太郎(大会提供)

初日リーダーボードの顔ぶれと雨の爪痕

首位には加藤が立ち、6アンダーの2位タイには午前組の高野碧輝と、午後組で奮闘した小浦和也が続いた。小浦は午後組で数少ない好スコアを記録したが、リーダーボード全体を見ると、午前組が圧倒的に優位な状況がデータで裏付けられている。

1位-7加藤 龍太郎(午前)
2T-6高野 碧輝(午前)、小浦 和也(午後)
4T-5百目鬼 光紀(午前)、山路 幹(午後)
6T-4小袋 秀人(午前)、金 誠(午後)
8T-3午前組が13人、午後組が3人

【データ解析】午後組の平均スコアは午前組より約1打悪化

初日の過酷なコンディションが、午前組(59名)と午後組(57名)のスコアにどれほどの差を生んだのか、統計データで検証した。

指標午前組(59人)午後組(57人)悪化幅
平均スコア0.22アンダー(約70.78)0.77オーバー(約71.77)0.99打
イーブンパー以下割合54.2%47.4%マイナス6.8%
トップ10以内割合28.8%(17人)10.5%(6人)マイナス18.3%

①平均スコア:約1ストロークの差

午前組の平均スコアが70.78(約0.22アンダー)だったのに対し、午後組は平均71.77(約0.77オーバー)となった。その差は約1ストロークに及び、雨脚の強まりが、グリーンコンディションやスイングに大きな影響を与えたことがわかるだろう。

②トップ10以内割合:午前組が7割以上を独占

スコアメイクの難しさが最も明確に現れたのが、トップ10(3アンダー以下)の選手構成だ。

トップ10に入った選手のうち、午前組が28.8%(17人)を占めたのに対し、午後組はわずか10.5%(6人)にとどまった。トップ10の顔ぶれを見ても、午前組が7割以上を占めており、コンディションが良い時間帯にどれだけスコアを伸ばせたかが、明暗を分けたことがわかる。

2日目以降の戦いはどうなる?

この初日の結果は、「雨の強まる午後の時間帯がいかに難しかったか」を物語っている。

しかし、午後組で厳しいコンディションに耐え、アンダーパーで回った小浦和也(6アンダー)、山路幹(5アンダー)、金誠(4アンダー)らの粘りは、2日目以降、天候が回復すれば爆発的なスコアにつながる可能性を秘めている。

加藤龍太郎が築いたリードを維持できるのか、それともタフな初日を耐え抜いた選手たちが巻き返しを見せるのか。2日目以降のロイヤルメドウGCでの戦いから目が離せない。

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