10月7日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、ゴルフを通じた地域づくりの取り組みを3つ、紹介している。地域密着型の活動は、地域の活性化にも、ゴルフの普及・振興にもなっているという。「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介していこう。
画像: 9月13日の第1回目は好評のうちに終了。「大学施設でゴルフできるとは夢にも思わなかった。感動です」「日本を代表するプロが練習を重ねた場所で練習できて嬉しい」「他のスポーツにも参加できる。アクティブな週末を過ごしたい」などの声が多数寄せられた

9月13日の第1回目は好評のうちに終了。「大学施設でゴルフできるとは夢にも思わなかった。感動です」「日本を代表するプロが練習を重ねた場所で練習できて嬉しい」「他のスポーツにも参加できる。アクティブな週末を過ごしたい」などの声が多数寄せられた

日本体育大学では、24年4月に一般社団法人「NITTAIクラブ」を設立、キャンパスを使った総合型地域スポーツクラブ(※)としての活動が始まった。東京都と東京・世田谷キャンパスはすでに活動していたが、この度、横浜市と横浜・健志台キャンパスでも活動が始まり、そこに新たにゴルフ部門が加わったのだ。この設立に尽力したのはゴルフ部監督の木原祐二氏。アツい人である。交渉のため市役所にも足しげく通った。
※総合型地域スポーツクラブは地域でスポ-ツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブで、子どもから高齢者まで、様々なスポーツを愛好者が、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できるという特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブであり、スポーツ庁が育成・推進している。

画像: 日本体育大学ゴルフ部監督・木原祐二さん。日体大ゴルフ部OB。PGAのティーチングの資格を取得しレッスン活動の後、アメリカでクラブフィッティングや開発の仕事を行うも、母校に呼ばれ教員となり監督に就任

日本体育大学ゴルフ部監督・木原祐二さん。日体大ゴルフ部OB。PGAのティーチングの資格を取得しレッスン活動の後、アメリカでクラブフィッティングや開発の仕事を行うも、母校に呼ばれ教員となり監督に就任

「市からお声がけがあったんです。地域クラブは全国的な流れですし、ウチが主導でやることに意味がある。昨今、学校の部活で指導者のパワハラなどの問題が起きることも多い。それでも自治体は子どもにスポーツをしてほしい。だから地域のスポーツクラブに協力を仰ごうと。僕たちにもチャンスです。ジュニアをはじめとして、ゴルファーを増やしたいですから」

まずはキャンパス内にある「ゴルフ道場」で土曜日にレッスン会を行う。当面担当するのは、OBでレッスンプロの大川夏樹氏。

「まずは大人の方から始めました。これからはもっと子どもたちにも来てほしい。ゴルフって難しく思われている面もある。ここなら自転車で来られるし、服装などのハードルも少し下げて。部活っぽくはしたくない。明るく、楽しく!」

横浜キャンパスでもいろいろなスポーツを体験できる。

「走り方教室もあって陸上部のオリンピック選手が担当することもあります。アメリカでは小さい頃にバスケや野球、フットボールなど多種目を経験する。日本では難しかったけど、うちには全部あるから。基本も学べます。今日は陸上、明日はバトミントン、でもいいんです」

画像: 部員たちが行う「パターゲーム練習」もそのうち取り入れる予定。「管轄は横浜市ですが、誰でも参加できます。年齢層も制限していません」

部員たちが行う「パターゲーム練習」もそのうち取り入れる予定。「管轄は横浜市ですが、誰でも参加できます。年齢層も制限していません」

体育大学の総合力が発揮される。

「僕たちがこの辺の夏祭りの手伝いに行くと、おじいちゃん、おばあちゃんがすごく喜ぶんです。やっぱり体が大きいなあって。ただ歩いていると怖いと思われるのに『大丈夫なのね』と。そのうち地元のタケノコを差し入れてくれたり。スポーツは世代を越えて楽しめる。こういう交流がもっと増えるはずです」

今後、指導者として学生を学校などに派遣する取り組みも行う予定だという。

「ウチには教員免許を取る学生も多いので、教育実習のつもりでと。こういう経験の積み重ねはすごく大事です」

まだ、スタートラインに立ったばかりだ。

「これから役所と話をして、いろいろなところに看板を立てたりポスターを張ったりして募集していきます」

PHOTO/NITTAIクラブ横浜、Tadashi Anezaki、Nakaya Nakai

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