①右足の外側でボールを踏みながら「ステップ打ち」ドリル
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。何事も基本は大事です。もちろんゴルフでもしっかりと基本ができていれば上達も早くなるんです。しかしなかなか基本の練習ってやらないじゃないですか。週刊ゴルフダイジェスト10/14号に「基本動作を鍛えたら日本女子アマのタイトルがやってきた!」という記事がありました。そこにショットの基本動作を底上げするドリルが載っていたのでやってみることにしました。

週刊ゴルフダイジェスト2025/10/14号で特集されていた、日本女子アマ優勝の中澤瑠来がやっている「ショットの基本動作を底上げするドリル」を実践!
この記事では日本女子アマで優勝した中澤瑠来さんに田子元治プロが教えたことが紹介されているのですが、それは難しいスウィング理論ではなく、シンプルな基本動作を繰り返すというもの。そのことで、ゴルファーが持っているポテンシャルが引き出されるということなんです。
紹介されているドリルの一つ目は「ステップ打ち」。これは手に頼って打ってしまうクセがある中澤さんのためのドリルなのですが、僕も含めアマチュアゴルファーって手で打っちゃうクセのある人って多いですから丁度いいですよね。
しかし「ステップ打ち」ってよくあるドリルだな~と思ったのですが、中澤さんがやっていたのは右足でボールを踏んでステップ打ちをするというもの。体が右に流れないように右足の外側でボールを踏み、トップでは右内転筋で体重を受け止め、インパクト、フォローでは左内転筋で体重を受け止めるようにするのがポイント。こうすることでスウェイすることなく、下半身リードでスウィングする感覚がつかめるということです。

右足の外側でボールを踏んでステップ打ちをする
やってみましたが、右足外側でボールを踏んでいることでスウェイが全くできないですね。なのでテークバックではしっかりと右内転筋に乗る感覚がわかります。しかし僕の場合、普段スウェイをしているので、これがかなり苦しい。たぶん普通のステップ打ちだとスウェイしてしまっているんだろうな思いました。しっかりと体重を右足で受け止められることで、左にスムーズに乗っていけます。そして左内転筋で体重を受け止めます。最後は左足1本に乗ってフィニッシュができれば、下半身リードでしっかりとスウィングできたという証拠。これ、ボールを踏んでやるのと、踏まないでやるのでは大違いですね。これはいい練習だと思いました。

ボールを踏んでいるとスウェイできないので、しっかりと右足内側で体重を受け止められる
②右足の甲にクラブを乗せながら「ベタ足打ち」ドリル
次のドリルが「ベタ足打ち」。右足の甲にクラブを乗せて、それが落ちないようにベタ足のまま8番か9番アイアンでボールを打ちます。こうやって右足の上りを抑えることで、切り返しから左サイドが浮き上がるのを直すことができるということです。

右足の甲にクラブを乗せ、落ちないようにベタ足でボールを打つ
やってみましたが、かなり意識しないとついつい右足ってヒョイっと上がっちゃうんですね。かなり意識して右足をベタ足で振ると、左サイドが浮くことなく、低くスウィングできる感じがします。なので当たりも厚くなる感じがしました。僕は上体が起き上がるクセがあるのですが、このドリルは良さそうです。

ベタ足で打つと左サイドが浮くことがなくなる
③背中を押されているくらいの気持ちで「前傾角キープ打ち」ドリル
最後は「前傾角キープ打ち」です。スウィング中に体が起きてしまうと、手元が浮いてフェースが右を向いてしまいます。なので、前傾角がキープできればショットのブレが抑えられるということなんです。しかし記事では「背中に手を当ててもらってスウィングする」ってなっているんですよね。これは一人ではできないし、アマチュア同士でやっちゃうとちょっと危ないかもしれませんね。なので、背中を押されているくらいの気持ちで、かなり前傾角を変えないように意識してボールを打ってみることにしました。

(左)背中を押されている気持ちで振ってみる。(右)前傾角がキープできないと手元が浮いてフェースが右を向いてしまう
やってみると、前傾をキープする意識を強めにするだけでも効果はありそうです。中澤さんは下を向いたまま打つ意識と言っているので、その感じでやってみると、確かに出球の方向性が安定する感じがありますね。手元が浮いて薄い当たりになったり、右に弱い球が出る感じが少なくなります。しかし、これ結構しんどいですね。いかに普段はラクにスウィングしているのかということがわかります。
今回、3つの基本動作を底上げするドリルをやってみましたが、やはりどちらかというと地味なドリルばかりでした。しかしこういうのが一番大事なんだろうな~と思います。練習ってボールをバカバカ打つことよりも、こういうことをコツコツする方が絶対に上達に繋がるんですよね。
田子プロは「下半身リードで振る」「左手リードで振る」「スウェイしない」「左サイドが伸び上がらない」というようなことが大事だと言っています。それらが身につくのが今回のドリルなんですね。記事には他にもパターの基本動作のことも載っているのでぜひチェックしてみてください。