PGAツアーがアジアで唯一開催する公式大会「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」。10月9日から4日間の日程で横浜カントリークラブで開催される。日本のエース松山英樹、横浜CCを知り尽くした河本力、そして期待のアマチュア小林大河の大会にかける意気込みをまとめた。

松山英樹:日本のファンの前で戦う喜びとコース攻略の鍵

画像: ツアー選手権2025初日の松山英樹(撮影/岩本芳弘)

ツアー選手権2025初日の松山英樹(撮影/岩本芳弘)

昨年の「ZOZO Championship」の終了後、再び日本のファンの前でPGAツアーの試合ができることについて、松山英樹は「嬉しい」と喜びを語った。

新しい開催地である横浜カントリークラブは、プライベートではプレー経験があるものの、トーナメントセッティングでのプレーは今回が初めてだ。「想像がつきません」と語る松山だが、コースの印象について、「16番のショートホールはまさに“PGAツアーの大会でプレー”している気分になる」と、世界最高峰の雰囲気を改めて感じているようだ。

約1カ月前のイギリスでの試合で一時首位に立つなど、好調の兆しを見せている松山だが、コンディションについては「いい感じだと思います。明日のプロアマで調子を見てという感じ」と慎重な姿勢。

コース攻略の鍵として松山が挙げたのは、アイアンショットの精度だ。「グリーンが小さいので、どこに外すかが大事」とし、距離があまり長くはないぶん、「ショートアイアンの距離感や横幅の精度
が要求されるのではないか」と、緻密なマネジメントの重要性を強調した。

また、松山は自身が名を冠したアマチュア予選会が今大会で開催されたことについても言及。「日本のゴルフ場でこのようなことを経験できるのは素晴らしいこと」であり、自身が「ソニーオープン・イン・ハワイ」に出場した経験からPGAツアーで戦いたいという気持ちが強くなった経緯を踏まえ、「来年以降は2~3日間の競技にできたら」と、若手育成への熱い想いを語った。

河本力:「ホーム」での恩返しと飛距離を活かした緻密な攻め

画像: レギュラーツアーで賞金ランキング上位に入り、出場権を掴んだ河本(撮影/姉崎正)

レギュラーツアーで賞金ランキング上位に入り、出場権を掴んだ河本(撮影/姉崎正)

レギュラーツアーで賞金ランキング上位に入り、出場権を掴んだ河本力にとって、横浜カントリークラブは「普段から練習させてもらっているコース」という特別な場所だ。彼は「ホームコースなので、絶対ここで試合出ないと、恩返しできないと思った」と、PGAツアー出場をクリアできたことへの安堵と喜びを表現し、「しっかり良い結果を出して、良いプレーして恩返しできるよう、1打1打集中してやっていきたい」と意気込みを語った。

知っているコースとはいえ、PGAツアー仕様のセッティングには驚きを感じている。「普段練習している時よりグリーン仕上がっているので、硬くてはやい」と、普段体験しないような難しさがあるという。しかし、その経験を活かし、「知ってるけど、攻めすぎないってことを言い聞かせたい」と、堅実なマネジメントを誓う。

特に飛距離を活かせる13番(パー4)については、「毎日1オン狙って打っていく」と宣言。100ヤード残してもスピンコントロールが難しいため、「飛距離を活かして、グリーン周りからアプローチで寄せてバーディ取れるといいな」と、大胆かつ緻密な戦略を明かした。

PGAツアーのスケールについては、メディアセンターやスタンド、ホスピタリティテントなど、あらゆる面で「スケールが違う」と感じている一方で、「スタンドがあるとターゲットが絞れたり、奥に行ってもスタンドで返ってきたり」と、ギャラリーを味方につける心境を冗談交じりに語った。

目標スコアは、どの大会でも掲げる「毎日4アンダー」。変なプレッシャーをかけすぎず、「冷静にプレーできるよう徹底したい」と語った。彼のティーショットの状態も「今週は良い感じにスウィングできている」と好調を維持しており、ホームでの活躍に期待がかかる。

アマチュア小林大河:腰の痛みと戦いながら、世界との差を測る

松山英樹の予選会から本戦出場権を掴んだアマチュアの小林大河は、「今の自分がどれくらい通用するんだろう、とワクワクした気持ち」と、米ツアーへの挑戦に胸を躍らせている。

しかし、コンディションは「あんまり正直良くなくて」と、先週のQTからの疲労と腰の痛みを抱えていることを明かした。小林は、予選会の表彰式や今朝も松山と話す機会があり、松山から「腰が痛いっていうのを知ってらっしゃって、無理せずに今後もあるから、と言って頂きました」と、気遣いがあったことを明かした。

コースについては、グリーンが速く、ラフが深いため、「フェアウェイキープすることが大事」だと分析。パー5が少ないコースのため、「パー5は絶対にとらないといけない」とし、難しいパー4をどうパーで凌ぐかが鍵になると語った。

目標スコアは「一日2アンダーくらい」としつつ、最終的な目標は「もちろん優勝する気でやる」ことだ。このPGAツアーでの経験を「将来の自分につながるよう、しっかりモノにしていきたい」と、大舞台での経験値を何よりも重視する姿勢を見せた。ギャラリーのいる雰囲気についても「普段まわる横浜カントリーとは、スタンドとかギャラリーの皆さんがいるだけで、雰囲気が本当に違って、今日は楽しく練習ができました」と、PGAツアーのスケールを楽しんでいる様子がうかがえた。

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