女子ゴルフの今季国内ツアー第29戦「スタンレーレディスホンダ」は10日、静岡県・東名CC(6435ヤード、パー72)で開幕する。注目ルーキー都玲華は9日、プロアマ戦とその後の練習で最終調整。現在、メルセデス・ランキング51位と来季のシードが約束される50位以内の当落線上にいるだけに、今週こそシード圏内入りを決める決意で試合に臨む。

スタンレーレディスで予選通過、上位進出を目指す都玲華
スマホのライトでパッティング練習

暗闇のなか、スマホのライトでパッティングの練習に励む都玲華
陽が西に沈み真っ暗になった練習グリーンに、都がボールを打つ音だけが響いた。キャディが掲げるスマホのライトだけが頼り。「3球続けて入るまでとかやりました。距離の具合と方向性が合っていなかったけど、大分いい感じになりました」と充実感を漂わせた。
今季のツアー試合数も残りわずか。前週までのメルセデスランキング(MR)は51位で初シード獲得へ踏ん張りどころを迎えている。しかも「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」から「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」まで3試合連続予選落ちで、前週の「日本女子オープン」は出場できなかった。
「順位を気にするのは大事なことだけど、気にしすぎてもそこに気がいきすぎて、自分のやるべきことを見失っている感じもあったので、いったん先週は(徳島県の)実家に戻ってリセットしました。あまり携帯も触らずにピラティスやトレーニングに行ったりしていました。そうすることですぐにいい結果は出ないかもしれないけど、いつかいいようになったらいいみたいな感じですね」
暗闇の中のパット練習が示すように今週にかける気持ちは人一倍強い。
「3週予選落ちしているので、やっぱり予選を通過したいなというのは一番あるんですけど、そこを目標にしちゃうと予選通過ラインばっかり気にしてしまってよくない気がするので、トップ10とか優勝も目指しながらうまくコントロールしてやりたいです」
努力は必ず報われるというほど甘くはない世界だが、努力した分チャンスは大きくなるはずだ。