女子ゴルフの今季国内ツアー第29戦「スタンレーレディスホンダ」日が初日が10日、静岡県・東名CC(6435ヤード、パー72)で行われ、今季国内ツアー初出場の原英莉花が5バーディ、1ボギーの4アンダー68で回り、首位に3打差16位で滑り出した。野澤真央、神谷そら、河本結、佐久間朱莉、岩井千怜の5人が7アンダー65で首位に並び、主催者推薦で出場した渋野日向子は3アンダー69で28位につけた。

ティーショットの前にストレッチする原英莉花(撮影/岡沢裕行)
原が今季初の国内試合を楽しんだ。
「朝からあんなに拍手をいただいて、まだ打っていないのに拍手をいただいて、歓迎してもらったのはうれしかったです」
今季は米下部ツアー「エプソンツアー」で8月に優勝するなどポイントランキング5位に入り、来季の米ツアー出場権を獲得した。今大会はいわば「凱旋試合」だったが、自身「30ヤード飛距離が伸びた」というドライバーショットを武器にスコアを作っていった。
3番パー5で今大会初バーディを奪うと、圧巻は485ヤードの8番パー5だった。ティーショットを300ヤード前後飛ばし、第2打はピンまで残り181ヤード。これを6Iで3.5メートルにつけて、イーグル外しのバーディを奪った。後半インも2バーディ、1ボギーでまとめ、好位置で初日を終えた。
「もっと多分期待されていたのかな。もうちょっとバーディパットを決めろよと思われるかもしれないけど、最後(18番は)バーディで締めたので許してほしいです。68は初日ならよしって感じですかね」
注目を集めた今大会の初日に好プレーを披露し、残り2日も楽しみなってきた。追い上げて優勝なら2023年日本女子オープン以来の通算6勝目となる。
「ここから右肩上がりになっていけばいいんですけど、頑張ります」
過酷と評される「エプソンツアー」を戦い抜いた実力とメンタルがあれば、逆転の「凱旋V」は十分にチャンスがある。