ゴルフ場と地酒の酒蔵がタッグを組み、地域を盛り上げようという試みが立ち上がっている。
画像: 「白河銘酒杯コンペ」が開催されるコースのひとつ、白河国際CC

「白河銘酒杯コンペ」が開催されるコースのひとつ、白河国際CC

福島県県南地域にはゴルフ場が集中し、新幹線新白河駅からはゴルフ場までの送迎バスが、かつては16コースも往復していた。現在その数は半分ほどに減ったが、ベストシーズンを迎えるこれからの時季は大勢が訪れるだろう。

一方、白河市には千駒酒造、有賀醸造、大谷忠吉本店といった全国的にも有名な酒蔵が名を連ね、酒蔵巡りの観光客も後を絶たない。これらの強みを地域振興に生かそうと動いたのは白河銘酒販売促進協議会だ。

10月から12月にかけて「白河銘酒杯コンペ」を開催する。開催は10月9日・白河GC、11月8日・棚倉田舎C、12月6日・白河国際CCの3回。ハーフコンペで、ダブルペリア方式で行われ、優勝者には千駒酒造の高級酒、「遖あっぱれ」の一升瓶が贈られるほか、5位、10位、15位などの飛び賞には各酒蔵の純米大吟醸や特別純米酒、大吟醸酒などが用意されている。また参加賞には千駒、陣屋、登龍の特別純米酒の一升瓶いずれかを1本プレゼントする。参加費は1000円。

このイベントを呼びかけたのは同協議会の岩崎洋一会長だ。

「昨年春頃から企画しまして、事業申請してこれが県地域創生総合支援事業(サポート事業)の指定も受けられることになったのです。その補助金で今回のイベントが開催できたわけです。それに3年間の開催も決まっています」

岩崎会長は、10年前まで白河市観光課長として、ふくしまデスティネーションキャンペーン(JRグループと県、地方自治体、観光関係者などが一体となって行う観光キャンペーン)に携わっていた経験を持つ。現在は、購入した地酒をその場で味わえる酒屋「楽翁堂」を経営する。地域おこしへの思いは強いという。

最後に開催3コースを簡単に紹介しておこう。

白河GCは1996年開場。全国で8カ所ほど設計している滝沢克己。林間風丘陵コース2ホール。ベントの1グリーン。棚倉田舎Cは1976年開場、設計は自社(棚倉開発)。60万坪の広大な土地に27ホール。福島県で難度2位と言われている。

石川遼の父親、勝美氏が経営していることでも知られる。白河国際CCは1975年開場。設計は成井農林設計部。18ホール、各ホールの高低差は約10メートルという緩やかな丘陵コース。フェアウェイも広い。ゴルフに19番ホールはつきもの。日本酒好きにはたまらないイベントと言えよう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年10月21日号「バック9」より

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