アグレッシブなゴルフが持ち味のギャリック・ヒーゴが3位タイに浮上!

右利きだが左でゴルフをするヒーゴ(撮影/岡沢裕行)
ヒーゴは右利きだが、ゴルフは左打ち。少年時代ラグビーに熱中していが、試合中にひじにケガを負ったことで13歳のとき、本格的にゴルフに打ち込むようになった。
一日中雨が降る難しいコンディションだった3日目。持ち前の攻めのゴルフで5バーディ、2ボギーの3アンダー、68にまとめたヒーゴ。通算9アンダーは首位に並ぶザンダー・シャウフェレとマックス・グレイサーマンに3打差の3位タイの好位置だ。
前週の『サンダーソンファーム選手権』で2位に入り、ポイントランクを62位まで上げたが、来年序盤のシグネチャーイベント2試合(AT&Tペブルビーチプロアマ、ジェネシス招待)の出場権が得られるAONネクスト10(ポイントランク51位から60位)にはまだ入っていない。
現在のプロジェクト(予想順位)は57位でネクスト10入りに王手だが、どうせなら優勝して開幕戦のセントリーの出場権も確保したい。
南アフリカの首都ヨハネスブルグで生まれたヒーゴは、父・マイケルさんの影響でクラブを握り、ゴルフに情熱を注いだが、彼が8歳のとき、マイケルさんが自動車事故で他界。
それからはゴルフとラグビーの二刀流。13歳からはゴルフ一筋で故郷のレジェンド、ゲーリー・プレーヤーと出会い、多大な影響を受けた。心の師と仰ぐプレーヤーとはゴルフについてさまざまな意見を交換する間柄だ。

グリーンの傾斜を読むギャリック・ヒーゴ(撮影/岡沢裕行)
アメリカの大学(アダム・スコットと同じネバダ大学ラスベガス校)を2年で中退し、19年、弱冠20歳でプロ転向。サンシャインツアー、DPワールドツアーを経て、21年にPGAツアー『パルメット選手権』で初優勝を果たした。
挫折もあった。初優勝の翌年、意気揚々と世界最高峰のツアーに参戦したが、22試合に出場し予選落ちが13回。ポイントランク157位に沈んだ。幸い23年までは優勝シードがあったため、ガムシャラに挑み続けた。
優勝もあれば予選落ちの山も築く、のるかそるかのプレーヤー。それがヒーゴの魅力でもある。
さて最終日、賽の目はどちらに転ぶのだろう?
▼ギャリック・ヒーゴ・2025シーズン成績
13試合に出場・優勝/1回
トップ10/3回
コラレスプンタカナ選手権1位
プロコア選手権7位タイ
サンダーソンファーム選手権2位