
2日目、トップと3打差につけた岩永杏奈(撮影/有原裕晶)
前日6番パー3でホールインワンを達成した勢いそのまま、岩永がスイスイとスコアを伸ばした。ボギーフリーの5バーディを奪い、首位の河本に3打差の7位まで急浮上。「今日はチャンスにつけられたところはしっかり基本取れて、結構危ないパーパットも3つくらい続いたんですけど、全部入ってくれてよかったです」と少し控えめな声で振り返った。
この日はパッティングが好調だった。3番で7メートルを沈めてバーディを奪うと、4番は6メートル、7番は3メートルのバーディパットを決めていい流れを引き寄せた。「危ないパーパット」は9、10、11番で「全部3から4メートルくらい。今日はパーパットに自信があったので、ショートだけしないように気をつけていました」と笑みものぞかせた。

8月に東名CCで開催されたゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ(高校女子の部)の優勝特典で出場している岩永(撮影/有原裕晶)
最終日はアマチュア優勝のビッグチャンス。来年のプロテストを受験する予定だが、今大会で優勝してプロ転向するのが一番の近道となるだけに「アマチュアのうちに優勝を経験できたらしたいです。ツアーは常にそれ目標でやっていきたいなと思います」と意欲を見せた。
今、アマチュアの活躍に追い風が吹いている。前週の日本女子オープンではナショナルチームの同僚・廣吉優梨菜が3位に食い込む大殊勲。前日10日最終日のステップ・アップ・ツアー「SkyレディスABC杯」では後藤あいが同ツアー史上7人目のアマチュア優勝を果たした。
「(後藤)あいちゃんとは10年くらいの仲なので、すごく身近な子がステップを勝って、自分も頑張らないと、とはなっています。メンタルが弱いけど、明日もっと伸ばしていいプレーができるように頑張りたいです」
前日はホールインワン、仲良しのアマチュアが好成績。これ以上はないフォローの風を味方につけて、岩永が快挙達成へ歩みを進める。