横浜CCで装いも新たに開催された『ZOZOチャンピオンシップ』の後継トーナメント『ベイカレント C レクサス」。トータル19アンダーで優勝したザンダー・シャウフェレと最終日最終組を回ったマイケル・ソービヨンセンが7アンダーの64をマークし、単独3位に食い込んだ。アマチュア時代から将来を嘱望され、一昨年のユニバーシティランキング1位でPGAツアーの出場権を獲得した24歳。初優勝はお預けになったが、そのポテンシャルを日本のファンに披露してくれた。

シャウフェレの追い上げに脱帽したソービヨンセン

画像: ザンダー・シャウフェレ、マックス・グレイサーマンと優勝争いの末、単独3位に(撮影/岡沢裕行)

ザンダー・シャウフェレ、マックス・グレイサーマンと優勝争いの末、単独3位に(撮影/岡沢裕行)

「中盤まで互角だったのに後半一気に引き離されました」とサンデーバック9で横綱相撲を見せつけたシャウフェレに脱帽したソービヨンセン。

31歳の王者となったシャウフェレは「24歳の有望な彼の前に立ちはだかる壁になってごめんなさい」と笑いながら逆説的に若手の健闘を讃えた。

17歳のとき、アクシャイ・バティア(PGAツアー2勝)を破り、全米ジュニアで優勝した彼は、2022年『トラベラーズ選手権』でアマチュアながら4位に入り、注目を集めた。

全米キッズゴルフの代表としてツアー選手権の会場に招待されたとき、タイガー・ウッズがボールを手渡してくれた瞬間「僕もスタンフォード大学(タイガーの出身校)に進む」と決意。実際スタンフォードに入学し、優秀な成績を収め、ユニバーシティランク1位で大学から直接PGAツアーの出場権を得たエリートだ。

画像: ドライバーを操る才能は突出しているという(撮影/岡沢裕行)

ドライバーを操る才能は突出しているという(撮影/岡沢裕行)

スタンフォード大のコーチに「お世辞ではなく、調子が良いときの彼ほど、ドライバーを上手く操る選手は見たことがない」といわしめる逸材。

在学中スクーターの事故でケガを負い、手術を受け2カ月も競技から遠ざかった。しかし挫折を経て、弱点だったショートゲームの練習に打ち込み、飛ばしだけでなく、オールマイティなプレーヤーに生まれ変わった。

今季は序盤で予選落ちが続き、苦戦を強いられたが、4月の『コラレスプンタカナ選手権』で2位タイに入ったほか、トップ10入りは今回が4回目。シャウフェレが認めるほどの実力者だけに今後が楽しみだ。

画像: 最終日の最終ホールでバーディパットを決めたソービヨンセン(撮影/岡沢裕行)

最終日の最終ホールでバーディパットを決めたソービヨンセン(撮影/岡沢裕行)

最後にバーディを決め、単独3位に入ったあと「最近はいいプレーをしてもスコアがついてこないことが多かったけれど、今日は初めての最終組で自分を上手くコントロールして良いゴルフができたと思います。文句のつけようがありません」と若手の星は納得の表情を浮かべた。

シャウフェレという高い壁をいつの日かソービヨンセンは乗り越えるつもりだ。

▼マイケル・ソービヨンセン・2025シーズン成績
22試合に出場
トップ10/3回
トップ25/6回
コラレスプンタカナ選手権2位タイ
チューリッヒ・クラシック4位タイ
ロケットクラシック4位タイ

『ベイカレント C レクサス』最終日の記事はこちら!

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