プロコーチであるワーレン・クラークさんは、イギリスのウェストサセックスにあるホースハムゴルフパークで1日に5ラウンド、90ホールという記録を達成。正式にギネスブックに登録された。
画像: 本人のフェイスブックより

本人のフェイスブックより

クラークさんは「私は今、ギネスワールドレコードの記録保持者になったことを報告できることに興奮している」と先の10月3日、フェイスブックで語っている。90ホールを達成した時には「基金を集めることや注目を集めるためでもなく、ただギネスに挑戦するためにやった。みんなにも自分の能力や環境に関係なく、限界に挑戦して、夢を追いかけてほしい」とクラークさんは語っている。

24時間で5ラウンドなら、自分もできるなんて思っている向きもいるかもしれない。実はクラークさん、自閉症で記憶や識字に障害があるのだ。今回のギネス記録は、知的障害者のカテゴリーでのもの。実際、健常者では2019年にカリフォルニアのハーフムーンベイGCで作られた24時間で420ホールという記録があるし、ゴルフカートを使ったラウンドではカナダで1日851ホールなんていうギネス記録が作られている。とはいえ、クラークさんは障害者のゴルファーとしてはちょっとした有名人。

2019年にドバイで開催されたスペシャルオリンピックスでは金メダルを獲得しており、彼のワーレン・クラーク・ゴルフィング・ドリームスが2020年正式にチャリティ団体として登録され、既に1万5000名を超える障害者にゴルフの手ほどきをしているのだ。

イギリス最初の自閉症大使にも選ばれており、アーニー・エルスの自閉症の息子にもゴルフのコーチをしたことがあるという。クラークさんのベストスコアは79。障害を持っていても70台で回れるのに、いまだ90、100の壁なんて言っているのは単に努力が足りない?

※週刊ゴルフダイジェスト2025年10月28日号「バック9」より

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