2025年10月16日現在。今週は、裾野CCで行われるファンケルクラシックに出場しています。日本のシニアツアーも残り5試合となり、シード権の行方が気になる時期になりました。今週は、ボクが現在置かれている状況と、先週出場した佐世保シニアオープンの気づきについてお話ししたいと思います。
画像: 「プロでもどんな球が出るか予想不可能」! 佐世保シニアで出合った“ティフトンの壁”と、失敗データを活かす「将来のゴルフ」【ヨコシンの欧州レジェンズツアーレポート「夢に向かって」 #26】

横田真一(よこたしんいち)

72年生まれ。53歳。専修大学ゴルフ部出身。95年にツアーデビューすると、その年にシード権を獲得し、97年の全日空オープンで初優勝を飾る。その後、アプローチイップスに悩むも、10年のキヤノンオープンで13年ぶり2度目の勝利を挙げた。40歳をすぎてから順天堂大学院・医学研究科に入学し、2年間の修士課程を修了するなど、知見を深める努力も怠らない個性派プロゴルファー。現在は、日本と欧州のシニアツアーに参戦しながら、YouTuberとしても活躍中。

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日本のシニアツアーの場合、年間の賞金ランキング30位までの選手が、翌年のシード権を獲得できます。ちなみに、現在のボクの賞金額は598万3416円で、賞金ランキングは24位。今のところシード圏内なのですが、僕の計算ですと今年は700万くらいがボーダーラインになりそうなので、早めにあと100万円。できれば120万円を稼いでシード権を確定させ、欧州レジェンズツアーの終盤戦に専念したいと思っています。

何と言っても、レジェンズツアーでは、ボクはまだシード圏外にいます。レジェンズツアーの場合、年間のポイントランキング40位以内で翌年のシードを獲得できるのですが、ボクは現在56位。さらに、シードを争う選手たちが毎週出場しているので、まだまだ頑張らないといけない状況なのです。

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現状、早めに日本のシード権を確定できれば、あと4試合レジェンズツアーに出場できるのですが、もたもたしていると2試合しか出られなくなってしまいます。試合数が減れば当然ポイントも稼ぎにくくなるので、なるべく早く日本のシード権を確定させ、欧州に専念したいというわけです。

そういう意味では、今週の「ファンケルクラシック」は大事な一戦になりそうです。この試合は賞金額が高いので、賞金ランキングに大きく影響するからです。とはいえ、あまり気合を入れすぎるといいことがないので、あまり気負わず、丁寧にゴルフをして、しっかり賞金を加算しておきたいと考えています。

画像: 日本のシニアツアーのシード安全圏まで残り120万円。賞金額が高い今週「ファンケルクラシック」で達成したいと語るヨコシン(写真はコマツオープン、大会提供写真)

日本のシニアツアーのシード安全圏まで残り120万円。賞金額が高い今週「ファンケルクラシック」で達成したいと語るヨコシン(写真はコマツオープン、大会提供写真)

さて……。ここからは先週出場した「佐世保シニアオープン」で出合った一打についてお話ししたいと思います。それは、最終日(2日間競技の2日目)の16番パー5でした。ティーショットを林に入れたボクは、第2打で林から脱出したのですが、そこで今まで経験ことのない状況に出合ったのです。

そこはフェアウェイとラフとの境目で、ボールはフェアウェイの刈り込まれた芝の上にありした。しかし、そのボールの目の前には、ティフトンのもじゃもじゃの深いラフが、壁のように立ちはだかっていて、打った瞬間、ボールがそこにぶつかってしまうという状況だったのです。ボクは迷いました。「これって、一体どんな球が出るんだろう?」と。

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基本的に、プロの場合、ライを見たら、そこからどんな球が出るのかすぐにイメージできます。しかし、こんなティフトンの壁に向かって打つショットなど、経験したことがないので、まったく予想がつかなかったのです。もちろん、低い球を打ったら、ラフの抵抗をまともに受け、まったく飛ばず、チョロになることはイメージできます。でも、高い球を打ったとき、その打ち出された球が、ラフの壁に当たった後どうなるかは、まったく想像ができませんでした。

距離がかなり残っていたので、ボクはスプーン(3W)を持ち、フェースを20度くらい開いて、高い球を打つことにました。ボールの手前が少し高くなっていたので、ややダウンブローに入れる必要はありましたが、基本的には、フェアウェイにあるような状況なので普通に打てます。スプーンでもクリーンにコンタクトできるし、打ち出しを高くすれば、多少はラフの影響は受けても飛距離が稼げるだろうと思ったのです。

しかし! ティフトンの壁に当たった球は、フェースにくっつき、驚くほど左に飛んで、そのままOBゾーンへ消えていきました。結果、トリプルボギー。そこまでアンダーパーで来ていたのに、残念極まりない一打となってしまいました

ただ、ボクは「勉強になったな」、と思いました。もし、もう一度同じ状況に出合ったら、9番アイアンを持つか、フェースにくっつくことをイメージして右目を狙うでしょう。それがわかったことは決して悪いことではないと思うのです。ゴルフは経験のスポーツ。ミスをするとそれを忘れようとしがちですが、失敗のデータもしっかりとインプットし、将来のプレーにつなげていくことが大切なのではないでしょうか。

※2025年10月17日16時37分、一部加筆修正しました。

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