世界ランク2位のローリー・マキロイ、同ランク5位で25年PGAツアーの年間王者フリートウッド、全英オープン覇者のシェーン・ローリーら強豪が集結した大会で中島が輝きを放った。
決勝ラウンド2日間ノーボギーの完璧なゴルフ。しかも3日目はローリー、最終日はフリートウッドと同組でのプレー。
3日目は「シェーン・ローリーのテンポとスウィングがとても良くて自分も良いリズムでプレーすることができました」と7バーディを奪った。

DPワールドツアー「インド選手権」に参戦した中島啓太。トータル20アンダー2位でフィニッシュしPGAツアー昇格へ大きく前進(写真/Getty Images)
最終日はフリートウッドと最終組を回るプレッシャーがかかる状況にも怯むことなく自分のプレーを貫き3つスコアを伸ばし最後まで年間王者に食らいついた。
「素晴らしい1週間でした。週末ローリーとフリートウッドと回るなんて普通じゃできない。しかもノーボギーのラウンドでとてもスペシャルでした。トップランカーが集うフィールドの厚い試合でこういうプレーができて本当に光栄です」と中島。
最終日一緒にプレーし逆転優勝を飾ったフリートウッドは「たまたま今日はいいプレーができただけ。ケイタとのラウンドは凄く楽しかった。16番で素晴らしいパーセーブをしたあと17番でバーディを奪う粘り強さ。彼を称賛せざるを得ない」とベタ褒め。
前週までポイントランク21位で来季のPGAツアー昇格(有資格者を除くトップ10入り)に黄信号が灯っていた。
しかし起死回生の準優勝で9ランクアップの12位と悲願のアメリカ行きへ大きく前進した。
「今年は本当にタフな挑戦が続いていたけれど、チームのみんなと一丸になって前進し、こうしてインドで結果を出すことができた。インドは僕の一番のお気に入りの国です」
DPワールドに挑戦して以来2位より悪い成績がない相性の良いインドで素晴らしい結果を出し「来年は勝ちます」と力強く語った。
ローリーは中島に2打差の3位タイ、ビクトル・ホブランドは6位タイに入ったが、一度も上位争いに加われなかったマキロイは中島と9打差の26位タイに終わっている。
アマチュアの世界ランキングで長い間トップに君臨した中島。最高峰の舞台=PGAツアーはもう近い。
【動画】中島啓太が2位に入ったインド選手権の最終日のハイライトをチェック【DPワールドツアー公式YouTube】
- YouTube
youtu.be