
左から西村優菜、佐久間朱莉、中村心、都玲華
西村優菜&佐久間朱莉が首位に! 米ツアー組とメルセデス女王候補が激突
大会初日、リーダーボードの頂点に立ったのは、西村優菜(6アンダー)と、今季JLPGAツアーを牽引する佐久間朱莉(6アンダー)だ。
西村優菜:「伸びしろがある」満足のショット

「富士通レディース」では悔しい予選落ちだった西村優菜だが、今大会は首位発進(撮影/姉崎正)
米ツアーを主戦場とする西村は、ショットが冴えわたり6バーディ、ノーボギーの「66」をマーク。「もちろん満足するラウンドでしたし、ショットがすごくよかった」と振り返った。
今週に入ってパッティングの目線とフィーリングを修正したことが功を奏し、「パッティングがよければもう少し獲れる、というところもいくつかあった」と、さらに伸びしろがあると感じている。特に朝のスタートでスパイクマークが少なかったクリーンなグリーンを活かし、「いいショットをたくさん打てた」ことが好スコアに繋がった。
同組で回った佐久間朱莉について「本当にうまいなと言うのが、最初に出てくる感想」とし、「今のJLPGAツアーを引っ張っている選手だなという感じはしました」と評価。お互いにいいラウンドでテンポが良かったことが、好循環に繋がったと分析した。
佐久間朱莉:ピンチを凌いだ堅実さと会心のイーグル

今季4勝目を狙う佐久間朱莉は絶好のスタートを切った(撮影/姉崎正)
メルセデス・ランキング首位の佐久間も1イーグル、4バーディ、ノーボギーの「66」を記録。特に15番パー5では、残り55ヤードを58度で打ち、チップインイーグルを奪うなど、ビッグプレーを見せた。
佐久間は「気持ちよかったです」と会心のイーグルを振り返りつつも、「出だしからあまりバーディチャンスがなくて、シビアなアプローチだったり、シビアなパーパットを打ってたんですけど、しっかりそこをパーセーブできた」と、序盤の堅実なゴルフを勝因に挙げた。
西村とのラウンドについては「今年初めてなので、久しぶりに帰ってきた優菜ちゃんと回れて、本当に、いい流れでプレーできた」と語る。「少しずつ内容がいいゴルフができてきているので、今の自分の課題にフォーカスして、あと3日間やりたいですし、もちろん優勝を狙っていきたい」と、週末の戦いに集中する。
ルーキー中村心と都玲華が3位タイ発進
1打差の5アンダーには、人気を集めるツアールーキーの中村心と都玲華が食い込み、首位にプレッシャーをかける。
中村心:設定目標をクリアした「5連続バーディ」

メルセデス・ランキングは78位。シード圏内の50位まで約180pts。4日間競技で獲得ポイントが高い今大会で上位フィニッシュしたいところ(撮影/姉崎正)
中村心は、自身で設定した目標スコア「68」を上回る「67」をマーク。「ダブルボギー以外は完ぺきか」という問いに「そうですね」と答える自信を見せた。
この日のハイライトは、5連続バーディを奪ったこと。「ショットも良かったし、ロングパットの距離感とかも結構良かったので、いい流れに乗れた」と振り返る。特に最近はピンをボヤッと見るのではなく、「ピンのどこに落ちたらいいのか、そういうのをしっかり考えてイメージ」するようになったと、マネジメントの変化を語った。メルセデス・ランキングは78位と下位に沈むが、「ルーキーで初優勝は最後まであきらめたくない」と、初優勝への意欲を燃やしている。
都玲華:ラッキーを引き寄せた「ごみ拾い」

今日の出来を「120点」と評価する都玲華
都玲華も6バーディ、1ボギーの「67」を記録し、「120点くらい。出来すぎで怖いくらい」と自賛した。好スコアの要因を「先週感じていたラッキーが少なくて、それが今日全部来てくれた感じで、ゴミ拾っておいてよかったです(笑)」と、冗談交じりに分析。
ラッキーを感じた11番では、右のラフに入ったボールが崖を避けエッジに落ちる奇跡的なキックからバーディを奪取。「あれが大きかったですね」と流れを掴んだ。都は「ようやく夢に見た優勝争いができてうれしい」と喜びを語り、「メジャーくらい安全に行くぐらいにコツコツ行きたい」と、慎重に週末を見据えている。

