
ルールテストを開催するJGA
テスト実施当初の受験者は、ほとんどがJGAのレフェリーだったが、現在では、PGA、JLPGAのプロレフェリーからゴルフ倶楽部の競技委員、キャディなども受験しており、レフェリーや競技運営者のゴルフ規則の知識を評価するためのテストにもなっている。そのため設問もこれらの人たちを想定して作成されているという。
ただし、競技団体や、各々の競技の委員会がこのテストの結果を参照することはあるが、テストの結果によって「JGAレフェリー」の資格を得られるわけではない。レフェリーにとって規則知識は必須ではあるが、それに加えて経験、技術、コミュニケーション能力が不可欠であるからだとJGAホームページで断り書きがしてある。そもそもこのテストを始めた理由は、日本にはレフェリーの資格制度がなく、競技を運営する競技委員が規則に精通しているかどうかを評価する方法がなかったから。R&A、USGAはレフェリーを評価するためのテストやセミナーを実施している。
開催は開催は12月20日、方法はオンラインテスト。出題は2023年1月施行の「ゴルフ規則のオフシャルガイド」から出される。
100の設問を60分で解き、90%以上クリアした人は国レベルの競技のチーフレフェリー級、80%以上で国レベルのレフェリー、60%以上で地区、都道府県、倶楽部レベルの競技のレフェリーとの目安が提示されている。4年前に受験しようとしたあるルール研究家は「規則の条文の数字の細目1-1とかまで求められ、また図解が少ないこともあり難しく、受けても60%に至らなかったかも」と話す。
JGAルールテスト自体についてTV解説者のタケ小山氏は。「いいことだと評価したいですね。プレー上級者でなくてもオフィシャルレフェリーになりたい人もいるじゃないですか、野球でもサッカーでも。そういう人たちを救いますからね。それに収入源の少ないJGAにとっては資金源(受験料8000円、定員500名)になりますからね」と言う。申し込みはJGAのゴルフ規則・用具関連ニュースサイト( https://www.jga.or.jp/rules_news/) から。
自分がどれくらいルールを知っているか試してみる?
※週刊ゴルフダイジェスト2025年11月4日号「バック9」より
