
アコーディア・ゴルフが運営を開始した新ブランド「GRAND(グラン)」コースのひとつ、成田ゴルフ倶楽部
アコーディア・ゴルフといえば、昨年末にPGMの親会社である平和が5100億円で買収することを発表。1月31日、正式に平和の傘下に入った。
記者会見では「今後は、グランPGMはハイグレードゴルフ場ブランド、PGMは従来からの日本のゴルフ場の良さを貫くブランド、そしてアコーディア・ゴルフはカジュアルで通いやすいゴルフ場と分けていく。それによりブランド間の移動はあるかもしれません」とアコーディア・ゴルフの代表取締役社長の三好康之氏は述べていた。
しかし今回の発表によって、ハイグレードコースにおいての会社間の移動はなくポートフォリオに適した運営を行っていくようだ。
「PGMが展開する『GRANDPGM』と、当社の『GRAND』を合わせて『GRAND』シリーズとし、全国23コースでのブランド展開となります。そのうち成田GC、習志野CC、オーク・ヒルズCC、グレンオークスCC、東千葉CC、ザ・サザンリンクスGCが『GRAND』に位置付けされます。つまり、アコーディア・ゴルフが運営していたゴルフ場が『GRAND』になりますので、現状におきまして会社間の移動はありません。すでに運営している『GRAND PGM』のように『GRAND』におきましても上質な空間とサービスの提供を目指し、クラブハウスおよびコースの一部を改修、サービスレベルの向上に取り組んでまいります」(アコーディア・ゴルフ広報部)
アコーディア・ゴルフ買収における主な狙いは、スケールメリットを生かしたサービスの効率化であることは間違いない。PGMが行っているサポートプロと一緒にラウンドできる『with Golf』をアコーディア・ゴルフでもスタートさせるなど、同グループの連携は着々と進められている。しかしゴルフ場の運営会社をシャッフルするとなると、既存メンバーへの対応や設備の変更など多くの時間やコストがかかり一筋縄ではいかないようだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年11月4日号「バック9」より
