マスターズと全英オープンの切符がかかる「アジアパシフィックアマチュア選手権」(以下、アジアアマ)3日目が25日、ドバイのエミレーツ・ゴルフクラブ(7289ヤード・パー72)で行われ、1打差4位でスタートした長﨑大星(勇志国際高校1年)が8バーディ1ボギーの65と爆発! トータル17アンダーで単独首位に躍り出た。1位タイでスタートした中野麟太朗(早稲田大学4年)はこの日、71で5打差の単独2位とした。
画像: パットを決め帽子のツバに手を添える直前の1枚だが、自信に満ちた目から「No.1」のポーズにも見える

パットを決め帽子のツバに手を添える直前の1枚だが、自信に満ちた目から「No.1」のポーズにも見える

16歳・長﨑大星がメジャー切符に王手! 「65」の爆発力と兄貴分・中野への思い

アジアアマチュア選手権は、高校1年生の長﨑大星がムービングサタデーに主役を奪った。難易度が最も高かったインコース(Average 36.42)を「33」で回り、スコアを大きく伸ばすことに成功。16歳ながら、単独首位で最終日最終組を迎える。

爆発の要因:「待つべきホールと攻めるべきホール」の明確化

長﨑は8バーディ、1ボギーの「65」という圧巻のラウンドを披露した。

<長﨑大星のコメント>
「今日はフロントナインで4つのバーディが獲れたのが大きかった(31/OUT)。バックナインでは12番でミスもあったが、次のパー5(13番)で取り返せたことが、その後3連続バーディにつながったので良かった」と、流れを途切れさせなかったことが勝因だと語った。

彼の戦略は明確だった。

「今日は、我慢すべきホールとアグレッシブに攻めるべきホールを、自分のゴールとしてプレーできた」

しかし、アイアンショットについては「昨日からあまり良くなかった」と課題を挙げつつも、「明日のために良いポジションにいることができたので、今日のスコアには満足している」と、勝負強さを見せた。

兄貴分・中野との最終組へ

長﨑は最終日に向けて、「今日は最終組でプレーできなかったが、明日は麟太朗くんと一緒にプレーできる。麟太朗くんと一緒に1位と2位で終えられるよう、ベストを尽くしたい」と、兄貴分の中野麟太朗への強い思いを語った。

中野麟太朗:「フラストレーションのラウンド」も冷静に分析

画像: 「フラストレーションが溜まる1日だった」と語った3日目の中野麟太朗。最終日の爆発を期待したい

「フラストレーションが溜まる1日だった」と語った3日目の中野麟太朗。最終日の爆発を期待したい

一方、首位タイでスタートした中野麟太朗は、3日目を1オーバー「71」で回り、トータル12アンダーの単独2位に後退。

<中野麟太朗のコメント>
「今日はフラストレーションの溜まるラウンドでした。チャンスをいくつか外し、ミスからボギーも作った。ハッピーなラウンドではなかった」と、苦しい一日を振り返った。

中野は最終組でのプレーについて、「みんなスタートは良かったが、勝つことやスコアを意識しすぎたことで、最終的にうまくいかなかったのではないか」と分析。この日の風は非常に強かったが、「明日も似たようなコンディションになると思うので、もっと注意深く考えたい」と、最終日に向けて気持ちを切り替えた。

最終日の意気込みを聞かれると「この選手権は、アマチュアとしてプレーする最後のトーナメントになるだろう。だから、できる限り楽しんで、良いプレーをしたい」と語り、マスターズと全英オープンの切符がかかる大一番で、悔いのないゴルフを誓った。

長﨑と中野は、5打差ながらも、最終日最終組で直接対決を迎える。日本勢によるワンツーフィニッシュを狙い、ドバイの地で日本の若き才能が激突する。

写真/大会提供

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