
パットを決め帽子のツバに手を添える直前の1枚だが、自信に満ちた目から「No.1」のポーズにも見える
16歳・長﨑大星がメジャー切符に王手! 「65」の爆発力と兄貴分・中野への思い
アジアアマチュア選手権は、高校1年生の長﨑大星がムービングサタデーに主役を奪った。難易度が最も高かったインコース(Average 36.42)を「33」で回り、スコアを大きく伸ばすことに成功。16歳ながら、単独首位で最終日最終組を迎える。
爆発の要因:「待つべきホールと攻めるべきホール」の明確化
長﨑は8バーディ、1ボギーの「65」という圧巻のラウンドを披露した。
<長﨑大星のコメント>
「今日はフロントナインで4つのバーディが獲れたのが大きかった(31/OUT)。バックナインでは12番でミスもあったが、次のパー5(13番)で取り返せたことが、その後3連続バーディにつながったので良かった」と、流れを途切れさせなかったことが勝因だと語った。
彼の戦略は明確だった。
「今日は、我慢すべきホールとアグレッシブに攻めるべきホールを、自分のゴールとしてプレーできた」
しかし、アイアンショットについては「昨日からあまり良くなかった」と課題を挙げつつも、「明日のために良いポジションにいることができたので、今日のスコアには満足している」と、勝負強さを見せた。
兄貴分・中野との最終組へ
長﨑は最終日に向けて、「今日は最終組でプレーできなかったが、明日は麟太朗くんと一緒にプレーできる。麟太朗くんと一緒に1位と2位で終えられるよう、ベストを尽くしたい」と、兄貴分の中野麟太朗への強い思いを語った。
中野麟太朗:「フラストレーションのラウンド」も冷静に分析

「フラストレーションが溜まる1日だった」と語った3日目の中野麟太朗。最終日の爆発を期待したい
一方、首位タイでスタートした中野麟太朗は、3日目を1オーバー「71」で回り、トータル12アンダーの単独2位に後退。
<中野麟太朗のコメント>
「今日はフラストレーションの溜まるラウンドでした。チャンスをいくつか外し、ミスからボギーも作った。ハッピーなラウンドではなかった」と、苦しい一日を振り返った。
中野は最終組でのプレーについて、「みんなスタートは良かったが、勝つことやスコアを意識しすぎたことで、最終的にうまくいかなかったのではないか」と分析。この日の風は非常に強かったが、「明日も似たようなコンディションになると思うので、もっと注意深く考えたい」と、最終日に向けて気持ちを切り替えた。
最終日の意気込みを聞かれると「この選手権は、アマチュアとしてプレーする最後のトーナメントになるだろう。だから、できる限り楽しんで、良いプレーをしたい」と語り、マスターズと全英オープンの切符がかかる大一番で、悔いのないゴルフを誓った。
長﨑と中野は、5打差ながらも、最終日最終組で直接対決を迎える。日本勢によるワンツーフィニッシュを狙い、ドバイの地で日本の若き才能が激突する。
写真/大会提供



