地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

連載80回目は、本試打企画33回目に掲載されている「ゴルフインパクト」の髙本拓真さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はムジーク「オンザスクリューDD GOAT」がオススメとのこと。

工房店主の髙本さんが特徴を語る

「今回おすすめするムジーク『オンザスクリューDD GOAT』は、前作より低スピン性能が増しながらも寛容性を高めたモデルになっています。そしてオンザスクリューの代名詞でもあるディープバック構造はそのままに、ヘッドに“インナーウォール”を作り、その場所に赤い“スピードカートリッジ”を装着することでスポーティな見た目になりますし、内部構造の進化によって飛距離性能も上がりました。フェース面には新しい素材のチタンを採用していますが、前作と比べ弾きが多少緩やかになり、球への食いつき感が増すことで打感にも更にこだわっています。今流行りの大慣性モーメントヘッドではありませんし、前重心にすることでヘッドが前に行く動きで押し込む感覚が強いドライバーです。飛距離の出るドライバーが欲しいけど、打感にもこだわりたいというゴルファーには、特におすすめできます」と髙本さん。

画像: ムジーク「オンザスクリューDD GOAT」×コンポジットテクノ 「FireExpress Spirits a-AMBAY(FREE FLEX)」

ムジーク「オンザスクリューDD GOAT」×コンポジットテクノ 「FireExpress Spirits a-AMBAY(FREE FLEX)」

「シャフトは私がイチオシするコンポジットテクノ『FireExpress Spirits a-AMBAY』です。これはノンフレックスでしなりも大きく、ザックリいうと『良い塩梅』というシャフトですね(笑)。 大きくしなることでタイミングの取りやすさや球の上がりやすさはありますし、大きくしなるからといって剛性が弱いということは無く、ドラコンプロも振れるほどしっかりしたシャフトです。比較的どんなヘッドにも合いやすいですが、今回は低スピン、高打ち出しを意識して作りました」

ムジーク『オンザスクリューDD GOAT』の印象を堀越プロに聞いた

「今回はムジーク『オンザスクリューDD GOAT』を試打していきます。今回挿している『いい塩梅(a-AMBAAY)』ってシャフト、どこかで試した様な記憶があります。髙本さんの所かな?」と、特徴的な製品名が印象に残っている様子の堀越プロ。

「ヘッドは若干大きく見えるので、構えた時の安心感があります。ムジーク独自の『インナーウォール設計』によりヘッド重心を中心に設定されていることによってヘッド挙動の安定性が増し、そしてフェース素材には初代オンザスクリューの高反発モデルに採用されたチタンを採用することで、弾き感がありながらもマイルドな打感と、最大限の飛距離性能が期待できるとのことです。そしてヘッド後方には可変ウェイトシステムがありますので、好みに合わせて最大4gの調整も可能です」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

「ヘッドの製品名にある『GOAT』という文字は、“Greatest Of All Time(史上最高の)”の頭文字をとっているため、おそらく10年間のオンザスクリュー史上最高傑作ということなのでしょうか。構造はオンザスクリューシリーズ初のカーボン設計、マルチコンポジットドライバーと構造や素材自体も新しく、今まで以上に飛距離性能や高初速を実現しているそうです。シャフトは以前(当連載33回目)に髙本さんからお借りした時と同じ『a-AMBAAY』です。シャフトは軟らかく感じますが、その中にしっかりと剛性感が感じられます。今回はヘッドスピード帯を通常、やや遅めと2つに分けて試打をしてみましょう」

実際に試打を開始!

▼ヘッドスピード42m/s前後で試打

●キャリー/224.9Y
●総飛距離/246.3Y
●ボール初速/61.8m/s
●打ち出し角/15.5度
●スピン量/2660rpm

▼ヘッドスピード38m/s前後で試打

●キャリー/195.2Y
●総飛距離/216.2Y
●ボール初速/55.5m/s
●打ち出し角/14.4度
●スピン量/2453rpm

「いつも通りにヘッドスピード42m/s前後で試打した際には、打ち出しが高く初速も出ています。シャフトが切り返しから動いてくれるので、勝手にタメが作られてオートマチックにインパクトにかけてリリースされる印象を感じました。また38m/sと落として振った時も同様に、切り返しのタイミングが取りやすいので、体と同調した一体感のあるスウィングができました。全体がしなってくれる極めてクセの無いシャフトと言えますが、しっかり球を上げてくれるやさしいシャフトだと思います。ヘッド自体が低スピン気味ですので、シャフトで球を上げるという髙本さんの意思が感じられました」

総評

画像: 「バット側もやや細いので、太目が好きな方は内径が太いもの、両面テープで調整しても良いかもしれません」(堀越)

「バット側もやや細いので、太目が好きな方は内径が太いもの、両面テープで調整しても良いかもしれません」(堀越)

「今回の『オンザスクリューDD GOAT』×『a-AMBAY』は、高初速低スピンのヘッドに、球をしっかり上げてくれるので、それぞれの特性を最大限に活かし『良い塩梅』でできたクラブだと思います。そして球のバラつきが非常に少なく直進性が高いので、ドライバーを練習せずともある程度打ててしまうような安心感もありました。ドライバーの不安要素が無くなるため、グリーン周りの練習やアイアンに時間を割くことが出来ますので、ゴルフ全体のレベルアップにも貢献してくれるクラブだと思います。ドライバーに悩んでいる方に是非試して頂きたい1本です」

THANKS/クレアゴルフフィールド

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