競技ならではの「喜怒哀楽」が溢れる会場の熱気

会場はPGMゴルフリゾート沖縄。27ホールのチャンピオンコースで今大会は男性6678Y、女性5056Yのパー72で行われた
沖縄大会の舞台はPGMゴルフリゾート沖縄(ブーゲンビレアC、デイゴC)。那覇市内から北へ車で約1時間、国頭郡恩納村に位置し、海のすぐそば。高台になっているコースからはエメラルドグリーンの海が広がり、まさに“ザ・沖縄”といった景色と雰囲気抜群のコースである。もちろん、抜群なのは景色だけではなくコース自体も本格的。過去には国内男子ツアー「HEIWA PGMチャンピオンシップ」が開催していただけでなく、現在は春先に男女のトッププロのペアマッチ「PGM×ACCORDIAチャリティゴルフ」が開催されている、実績十分のチャンピオンコースだ。
今大会は全11チームが参加し上位2チームが決勝大会へ進ことができる。地元沖縄のペアはもちろん、東京から「旅行のついで」に参加してくれたペアもチラホラ。そういった方々は雰囲気や風、コースのフェアウェイの硬さなどを肌で感じ、御多分に洩れずテンションが高め。かく言う我々取材班も「今年2度目の夏」にいつもの取材より(?)気分は上々だったわけで……。

ウェアを揃えたり、前日の作戦会議、一緒にラインを読んだりなど、ダブルスならではの魅力がたくさん!
全日本ダブルス選手権は、2人1組のチーム戦でそれぞれが各自の球をプレーし、2人のうちどちらか少ないほうのスコアがそのホールのスコアとなる。また、パートナーの1人が1ホールのプレーを終えなくても罰はないため、『このホールは任せた!』なんてことも可能で、そこにチーム戦ならではの楽しみ方もある。ゴルフは個人競技ではあるものの、ダブルスは“チーム感”が出るところが独特だし、いいところのひとつだ。
そんな中、2アンダーでトップ通過を果たしたのは金城歩未さん・池原柚佑さんの地元沖縄の女子ペア。地元ではあるものの、普段はあまりPGMリゾート沖縄ではプレーしないという2人だが、今回は前日に“練ラン”をするなど、気合い十分で乗り込み見事練ランの成果を発揮した。
「私は足を引っ張ってしまいましたが、金城さんがカバーしてくれました。普段、1人でラウンドする時のスコアはだいたい80台かな。2人で力を合わせるとアンダーが出るなんて、すごく嬉しかったです」と、池原さんが話せば金城さんも「自分が18ホール調子いいわけではないので、要所で池原さんがいいプレーをしてくれてとても助けられました。チームプレーってなんかいいですね」と話してくれた。

トップ通過を果たした金城さん(右)と池原さん(左)。決勝大会への意気込みを聞くと「もちろん優勝です!」と即答
2人とも誘われて参加をしただけでなく“予想外”の好成績だったゆえ、決勝大会が片山津で行われることを知らなかった。それを伝えると、「え!? そうなんですか! 石川県行ったことないから絶対に行きます! 今からもろもろ調整しなきゃ(笑)」と驚いてはいたが、とても嬉しそうで、石川行きを即決していた。
今回の沖縄大会だけでなく、ダブルスに出場してくれた皆さんは本当にゴルフを楽しんでいると実感。もちろん、スコアを競っているからこそ、いいスコアで上がることができれば喜ぶし、叩いてしまえば悔しがる。いたって当たり前の光景なのだが、その様子が妙に清々しい。日々のゴルフとはちょっと違った、“競技ならでは”の喜怒哀楽がそこにはある。また、予選を通過した方々の嬉しそうな顔もとても印象的で、それはまるで、決勝大会への思いが伝わってくるような雰囲気。そんな思いを持った54チームが11月13日、“片山津”に集結し日本一を争うなんて……。どんな結果になるのか、改めてレポートします!
沖縄予選結果はこちら!
1位:2アンダー 金城 歩未 / 池原 柚佑
2位:1アンダー 尾崎 幸一郎※ / 根本 幸範
===上位2組が片山津の決勝へ進出===
3位:1オーバー 林 久仁彦 / 吉田 壮一郎
4位:4オーバー 宮里 毅 / 前田 宇宙※
5位タイ:8オーバー 金城 由亜 / 大平 正騎
5位タイ:8オーバー 石井 聡 / 星 英典
5位タイ:8オーバー 金城 匡哉 / 大平 泰輝
8位タイ:10オーバー 中田 悠一朗 / 梅岡 勇哉
8位タイ:10オーバー 館岡 馨 / 関 恵太郎
10位タイ:11オーバー 五十嵐 誠 / 松岡 昌平
10位タイ:11オーバー 正木 僚也 / 前川 祐之朗
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700ペアの頂点へ!難攻不落の「片山津GC」で、ダブルス日本一を決める戦いがついに始まる! 関東・関西A/B予選結果と大会に参加した出場者の声は、月刊ゴルフダイジェスト12月号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!


