連載82回目は、本試打企画13回目に掲載されている『ゴルフ工房ゲイン』の森本暁さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はエポン『AF‐707』×『PROTO』シャフトがオススメとのこと。
工房店主の森本さんが特徴を語る
「今回はクオリティの高いエポン『AF‐707』のヘッドと、まだあまり認知されていない『PROTP(プロト)』シャフトです。まずヘッドとしては重量差やフォルムのクオリティ、AFシリーズの中では比較的寛容性の高い、ややストロングロフト気味のアイアンです。低重心設計で球も上がりやすく、打感も非常にソリッドで気持ちの良い打感が多くの方が使用されている理由だと思います。このヘッドに挿すシャフトは比較的なんでも合いやすいのですが、最近入ってきた『PROTO(プロト)』シャフトにしました。これは昨今の『硬軽』とは真反対の『重軟』のシャフトです。重量帯は95/115/130の3種類があり、今回はマッチ層が広い115を選びました」

エポン『AF-707』×『PROTO 115』の組み合わせ(ヘッドは7番:29度)
「カーボンシャフトで重たいものは多くあるのですが、こちらはダイナミックゴールドのように“粘り”が特徴的で、万人に合いやすいしなり心地になっています。シャフト自体はカーボンの中では重ためではありますが、ヘッドを軽くしてクラブバランスを軽くすることで、重さ、粘りを残しつつも、インパクト付近でシャープに振り抜けるように工夫しています。またシャフト自体が重いので手打ちを防ぎ、タイミングが取りやすく飛距離増加と安定性が期待できます。シャフトは3万5000円(税抜き)とやや高額ですが、是非試して頂きたいオススメのシャフトです。『プロト』という名前ですが、もちろん一般販売されておりますので、安心ください(笑)」とシャフトの魅力を語ってくれた。
エポン『AF-707』×『PROTO 115』の印象を堀越プロに聞いた
「今回は当試打企画でも複数回登場している人気メーカー、エポンの『AF-707』という寛容性の高いポケットキャビティタイプです。手に取った印象は、シャープな顔立ちながら、グースネックが掴まりの良さを感じさせます。7番で29度とややストロングロフトではありますが、低重心設計によって球が上がりやすくなっているとのことです。さらに、ヘッドのボディとフェースを繋ぐ接合部、フランジの幅を一般的なモデルの4mm程度からわずか3mmへと極限まで薄く設計しており、フェース下部が大きくしなるような工夫がされているそうです。薄くした結果、反発性能が向上し、高初速と高い打ち出し角が期待できそうですね。シャフトは見たことのない全体がブラックのカーボンシャフトですが、よく見ると『PROTO 115』、『LOW TORQUE』と記載があり、重量感は感じますがちょっと軟らかい感じがします」

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属
実際に試打を開始!
「最初は重くてとても軟らかいシャフトと思っていたのですが、実際に打ってみるととても滑らかで、クセが無さすぎるくらい素直な挙動が特徴のシャフトです。振り心地は抜群に良く、全体が程よくしなるためタイミングが非常に取りやすいです。アイアンで115g相当のカーボンシャフトは重たく感じるはずですが、不思議と115gの重さは感じませんでした。ヘッドに関しては打ち出しから高く、スピンも適度に入りますが高さで止めるようなイメージが合うと思います。オフセンターヒットも試しましたが、左右のブレ幅は少なく、距離減衰も適度に抑えられています」
●キャリー/158.4Y
●総飛距離/162.7Y
●スピン量/5325rpm
●着弾角/48.8度
総評

「ソールの抜けが良さそうですね」(堀越)
「今回のエポン『AF‐707』×『PROTO 115』の組み合わせは、寛容性の高いヘッドと全くクセの無いシャフトで方向性、縦距離の安定性が得られる組み合わせだと思います。バックスウィングでのスムーズさはダントツに良く、適度な重みがあるため手打ちもしにくくなると思います。高級感のあるエポンのヘッドに、とても珍しいシャフトで所有欲も満たせる1本ですね。またこのシャフトにはウェッジにも挿せる130g程度のモデルもあるみたいですので、シャフトに悩んでいる方は是非試していただきたいです」
ゴルフ工房ゲイン
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