
2日連続の「66」でトータル10アンダーで首位に立った金子駆大(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)
金子駆大:完璧すぎる「ボギーを打たないゴルフ」
今大会の金子は、2日間でボギーフリーという抜群の安定感だ。2日目も「ピンチが1回あったかな、ぐらい」という完璧なマネジメントを披露し、首位の座を譲らない。
| 金子駆大 | 吉田泰基 | 石川遼 | |
| 2日間のパーキープ率 | 100.000%(1位) | 88.889%(12位) | 88.889%(12位) | 
| 2日間のパーオン率 | 72.222%(12位) | 61.111%(50位) | 75.000%(6位) | 
| 2日間のフェアウェイキープ率 | 78.571%(6位) | 67.857%(47位) | 71.429%(30位) | 
パーキープ率100%という異次元の数字を叩き出し、ボギーを一切打っていない。彼はコースの印象を「難しいな……と。ティーショットをフェアウェイに置かないとピンを狙えない」と語り、成田ヒルズCCの難しさを感じながら、フェアウェイキープ率も78.571%と上位だ。
しかし、首が痛いという状態ながら、「痛いですけど、いいプレーできているのであんまり気にしていないです」と、冷静そのもの。賞金王も視野に入れ、「今日のようなゴルフをしたい」と、残り2日も堅実なプレーを誓った。
石川遼:ミドルパットの冴えでリーダーボードを駆け上がる

2日目のベストスコアタイとなる「65」をマークし、金子に2打差の2位タイにつけた石川遼(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)
初日「69」の16位タイスタートした石川遼。2日目に9バーディ、3ボギーの「65」を叩き出した石川遼が、一気に2位タイに浮上した。
石川の快進撃を支えたのは、ミドルパットの冴えだ。
| 2R(金曜) | TOTAL | |
| 平均パット | 1.3846(2位) | 1.5926(6位) | 
「今日はミドルパットをたくさん入れることができていたので、ラインの読みや打ち出しがいいと思います」と、パッティングの好調を実感。初日、悪かったティーショットの修正に取り組み、「昨日も今日も全体的にはいいゴルフができている」と手応えを感じている。
今日最初のボギーを叩いた14番(難易度2位)について、「両サイド狭いホールで長いので、狙うならあのミスもありだと思います。パー4 だけど刻んで手前から30~40ヤードのアプローチで勝負するしかないのかな。ラフから230~240ヤードあったので難しかったですね」と話し、課題は明確。「難しいながらもいいショット、パットが打てればこれだけバーディが獲れるんだという収穫があった」と、自信を深めた。
吉田泰基:ラッキーに助けられた「50点のゴルフ」

2日目は50点と厳しい評価だが2位タイで週末を迎える吉田泰基(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)
初日首位タイだった吉田泰基は、2日目は「68」で2位タイに。しかし、自身のゴルフには厳しい評価を下している。
「トータルで言うと、50点くらいのゴルフです。本当にティーショットとショット自体があんまり良くなくて、パッティングで助けられているという感じです」と、パットの好調(2日間通算で平均パット3位)に感謝。
| 2R(金曜) | TOTAL | |
| 平均パット | 1.6364(21位) | 1.5455(3位) | 
| フェアウェイキープ率 | 64.286%(48位) | 67.857(47位) | 
12番で1メートルくらいからの3パットボギー、13番でもボギーを叩くなど、悪い流れを引きずったことを反省。しかし、17番では「ありえないところに乗ったんですけど、右の段に乗ってそこからのまさかのバーディで、あれが大きかった」と、ラッキーに助けられた場面を明かした。
結婚式までに初優勝を目指す吉田は、「トータルでラッキー、アンラッキーがイーブンぐらい」としながらも、「決勝ラウンドに向けて、ショットをまずは修正して、パッティングはこの2日間は打てているので、しっかり打っていきたい」と、週末の巻き返しを誓った。
難コースでいかに粘れるかが試される今大会。金子の「ボギーなしの安定感」に、石川の「スター性溢れるチャージ」、そして吉田の「ショットの修正力」がどう絡むのか。予選を通過した猛者たちによる熱戦が期待される。
 
				
				










 
	 
	 
							 
							 
							