男子ゴルフの今季国内ツアー第20戦「フォーティネット プレーヤーズ カップ」2日目が31日、千葉県・成田ヒルズCC(7137ヤード、パー71)で行われた。時折雨が降るタフなコンディションのなか、初日「66」をマークして首位タイでスタートした金子駆大が、再び「66」をマーク。トータル10アンダーで単独首位に躍り出た。2位タイには、初日首位の吉田泰基と、この日ベストスコアタイの「65」で猛チャージを見せた石川遼(トータル8アンダー)が並び、週末は若き才能と日本のスターが激突する構図となった。
画像: 2日連続の「66」でトータル10アンダーで首位に立った金子駆大(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)

2日連続の「66」でトータル10アンダーで首位に立った金子駆大(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)

金子駆大:完璧すぎる「ボギーを打たないゴルフ」

今大会の金子は、2日間でボギーフリーという抜群の安定感だ。2日目も「ピンチが1回あったかな、ぐらい」という完璧なマネジメントを披露し、首位の座を譲らない。

金子駆大吉田泰基石川遼
2日間のパーキープ率100.000%(1位)88.889%(12位)88.889%(12位)
2日間のパーオン率72.222%(12位)61.111%(50位)75.000%(6位)
2日間のフェアウェイキープ率78.571%(6位)67.857%(47位)71.429%(30位)

パーキープ率100%という異次元の数字を叩き出し、ボギーを一切打っていない。彼はコースの印象を「難しいな……と。ティーショットをフェアウェイに置かないとピンを狙えない」と語り、成田ヒルズCCの難しさを感じながら、フェアウェイキープ率も78.571%と上位だ。

しかし、首が痛いという状態ながら、「痛いですけど、いいプレーできているのであんまり気にしていないです」と、冷静そのもの。賞金王も視野に入れ、「今日のようなゴルフをしたい」と、残り2日も堅実なプレーを誓った。

石川遼:ミドルパットの冴えでリーダーボードを駆け上がる

画像: 2日目のベストスコアタイとなる「65」をマークし、金子に2打差の2位タイにつけた石川遼(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)

2日目のベストスコアタイとなる「65」をマークし、金子に2打差の2位タイにつけた石川遼(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)

初日「69」の16位タイスタートした石川遼。2日目に9バーディ、3ボギーの「65」を叩き出した石川遼が、一気に2位タイに浮上した。

石川の快進撃を支えたのは、ミドルパットの冴えだ。

2R(金曜)TOTAL
平均パット1.3846(2位)1.5926(6位)

「今日はミドルパットをたくさん入れることができていたので、ラインの読みや打ち出しがいいと思います」と、パッティングの好調を実感。初日、悪かったティーショットの修正に取り組み、「昨日も今日も全体的にはいいゴルフができている」と手応えを感じている。

今日最初のボギーを叩いた14番(難易度2位)について、「両サイド狭いホールで長いので、狙うならあのミスもありだと思います。パー4 だけど刻んで手前から30~40ヤードのアプローチで勝負するしかないのかな。ラフから230~240ヤードあったので難しかったですね」と話し、課題は明確。「難しいながらもいいショット、パットが打てればこれだけバーディが獲れるんだという収穫があった」と、自信を深めた。

吉田泰基:ラッキーに助けられた「50点のゴルフ」

画像: 2日目は50点と厳しい評価だが2位タイで週末を迎える吉田泰基(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)

2日目は50点と厳しい評価だが2位タイで週末を迎える吉田泰基(写真は25年ロピアフジサンケイクラシック、撮影/姉崎正)

初日首位タイだった吉田泰基は、2日目は「68」で2位タイに。しかし、自身のゴルフには厳しい評価を下している。

「トータルで言うと、50点くらいのゴルフです。本当にティーショットとショット自体があんまり良くなくて、パッティングで助けられているという感じです」と、パットの好調(2日間通算で平均パット3位)に感謝。

2R(金曜)TOTAL
平均パット1.6364(21位)1.5455(3位)
フェアウェイキープ率64.286%(48位)67.857(47位)

12番で1メートルくらいからの3パットボギー、13番でもボギーを叩くなど、悪い流れを引きずったことを反省。しかし、17番では「ありえないところに乗ったんですけど、右の段に乗ってそこからのまさかのバーディで、あれが大きかった」と、ラッキーに助けられた場面を明かした。

結婚式までに初優勝を目指す吉田は、「トータルでラッキー、アンラッキーがイーブンぐらい」としながらも、「決勝ラウンドに向けて、ショットをまずは修正して、パッティングはこの2日間は打てているので、しっかり打っていきたい」と、週末の巻き返しを誓った。

難コースでいかに粘れるかが試される今大会。金子の「ボギーなしの安定感」に、石川の「スター性溢れるチャージ」、そして吉田の「ショットの修正力」がどう絡むのか。予選を通過した猛者たちによる熱戦が期待される。

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